商品説明
ブドウの搾りかすを蒸留して造るグラッパ。その始まりは寒さの厳しい北イタリアで農夫が体を温めようと飲むために、ワインの醸造で残った搾りかすを再利用して造るという庶民的な発想から生まれたものでした。そのため、ほんの数10年前までは現在のものとはまるで違う、決して味わうためのお酒とは程遠いものだったと言います。
それを蒸留酒としてアルコールのボリュームはありながらも軽快で洗練された味に仕上げたのがマッツェッティ。バローロがバローロ・ボーイズと呼ばれる若手の造り手たちにより「ワインの王、王のワイン」と称されるほどに進化したのと同様に、それまでの量こそ全てだったグラッパから質を重視したお酒へと転換を遂げるのです。そのために例えば、雑味の多いtesta(頭)と呼ばれる出始めとcoda(尾)と呼ばれる終わりの部分を捨てるのですが、この「捨てる」という行為が当時の常識からは完全に真逆のものであり、どれほどの抵抗と葛藤があったかはその一言では片付けられない歴史的背景があるのです。
そうして品質の面ではフランスのコニャックなどと肩を並べるほどにまでになったグラッパですが、どうしたらかつての先入観や後発である事実を払拭し、世に知らしめることができるのか。マッツェッティはこれ以上ない地元の財産に目を向けます。それがヴェネツィアングラスとの邂逅です。
一つ一つ手作業で造られたボトルは同じデザインでも全て異なります。容量を測って入れても形が微妙に異なるので液面の高さが違うのです(イタリア人だからっていい加減に瓶詰しているのではありません!)。そしてそのデザインは非常に洗練されたものから遊び心に溢れたものまで様々ですが、いずれも世界一と言っても過言ではないイタリア人の美へのこだわりの粋が尽くされています。
これはまさに「飲める芸術」、すでにアート・グラッパとしての生産が終了していることもあり、世界中でコレクターズアイテムとなっています。
【マッツェッティ社】
北イタリアのピエモンテ州、ワインの銘醸地モンフェッラートのアルタヴィッラの丘の上に、イタリアを代表する蒸留所、マッツェッティがあります。創業は1846年。マッツェッティは、寒い地方の労働者の飲み物、アルコールが強いことが自慢のイタリアの名物食後酒であったグラッパを上質な部分(クオーレ)しか商品に用いないことで世界的な銘酒に導きました。
※お酒は20歳になってから…「20歳未満の方の飲酒は法律で固く禁じられております」
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飲酒は20歳になってから
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賞味期限 | なし |
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保存方法 | 常温 |
【ピアノフォルテ】
クルミ製の台座にはくぼみがあり、本体のボトルの底がスッポリと入り転倒防止となっています。スワロフスキー製クリスタルのピアノがエレガントに組み込まれたアートグラッパです。応接広間やロビーなどに飾る為の大きさ、グラッパも1,000ml入ったゴージャス版です。栓を抜いた後に使用する特製ガラスの蓋も素晴らしい出来栄えです。
per amore della musica〜音楽を愛する方への贈り物にいかかでしょうか。
本体の高さ(台座から)は最高部分で約370㎜。箱は505㎜×310㎜×270㎜。
【飲み物としてのアート・グラッパ】
美しいアート・グラッパはインテリアとして秀逸ですが、決して置物ではなく、あくまで飲み物です。それも非常に洗練されたクリアな味わいの素晴らしい食後酒。雑味の多い搾り始めのtesta(頭)と搾り終わりのcoda(尾)は使わずに、中心の澄んだcuore(心臓)と呼ばれる部分だけを瓶詰しています。
コレクションとしては未開封が価値があるのかもしれませんが、自身のグラッパを世界中で飲んでほしいと造られたボトルです。それで飲まれないのだとしたら本末転倒。ぜひ中身まですべてお楽しみください。
液面を保つには同じマッツェッティの通常ボトルのグラッパを継ぎ足す他、全て空いたら同じくアルコール度数の高い焼酎など無色透明の蒸留酒を入れてください。水と違って傷みません。
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私共は、1988年(昭和63年)、“生のイタリアを日本に紹介すること”をモットーに株式会社えんを設立しました。1998年(平成10年)からは“ワインと食材”の輸入販売に専念しております。ここ10年程は、造り手の魂のこもったワインと食材を求めて、イタリアのみならずフランスを駆けずり回り、日本の皆様にご提供させて頂いております。