農学博士の西藤克己さん
田子たまご村 日澤一雄の養鶏人生55年のノウハウが
磨き上げ、誕生したのが、究極の卵「緑の一番星」
この卵は最高の卵かけご飯のために開発された!
旧青森県畜産試験場五戸支場で開発された「あすなろ卵鶏」に
こだわり抜いた餌を食ませ、産まれてくる卵が「緑の一番星」
殻は薄緑色で黄身比率は平均32%!非常に美味で安全安心の卵だ。
究極の卵を産む鶏の開発には、何と20年もの歳月が費やされた。
伝説の鶏博士 元青森県畜産試験場職員 西藤克己
青森県を代表する、肉用鶏の青森シャモロック、卵用鶏のあすなろ卵鶏の2種は、山口県宇部市出身で東京農業大学畜産科を卒業後、大学で学んだ遺伝改良研究を生かそうと、青森県畜産試験場に就職した西藤克己氏がいなければ、この世に存在しなかったかもしれない。
平成21年には、日本家禽学会の技術賞を受賞!まさに、鶏の品種改良の道を極めた西藤克己の、鶏へのこだわりと探究心が、この究極の卵を産んだと言っても過言ではない。
古来より、南米チリのアローカナ族が飼っていた鶏が先祖
アローカナ族は伝統的な生活習慣を守り通す民族で、彼らが飼育するアローカナ種の鶏も守られてきた。黄身のコクと固く青い殻が特徴で、その血に産卵能力が極めて高い白色レグホーン種と、茶褐色の卵を産むロードアイランドレッド種を交配し、数えきれない組合せを約20年間も験し、ようやく、「あすなろ卵鶏」は誕生した。
緑の一番星は青森県が開発した
あすなろ卵鶏の卵です
「田子たまご村」がある田子町は
青森県最南の町で人口は約6,800人。
面積の約80%が森林、三つの清流に
囲まれ、上水道は湧き水という
自然に恵まれた地域です。
品種改良の狙いは「究極の卵かけご飯用」
やや小さめのMS規格ながら、黄身比率が高く、白身がしっかりしているので、茶碗一杯のご飯に一玉の生卵で満足できる、そんな卵かけご飯用の卵が緑の一番星。 もちろん、黄身が多いだけでなく、生食(卵かけご飯)の風味の良さは群を抜く。 さらに、鮮度が落ちにくいのも特徴だ。 開発した西藤氏は大の卵かけご飯好き!毎朝、食べていたという話も伝わる。
開発者自らが卵を食べまくり、究極を追い求めた20年間!ここまでくると、卵の神様が降臨したと言いたいほどだ。それほど、西藤氏はこの卵に思い入れがあった。
写真右:もみじの2黄卵(褐色)と緑の一番星の
2黄卵(薄緑色)共に大きい!
「あすなろ卵鶏」が田子たまご村の餌を食み、緑の一番星を生む
17歳で田子たまご村を興した日澤一雄氏は、生産量ではなく、健康で美味しい卵を作るのがモットー。人里離れた山間に鶏舎を作り、何よりも餌にこだわる。
非遺伝子組換えのトウモロコシ、大豆粕を中心とする配合飼料に、魚粉・海藻・ヨモギ・唐辛子・木酢液・桑の葉をブレンド。さらに、田子にんにく・荏胡麻・アスタキサンチンも与え、水は鶏舎裏に湧いている湧水を掛け流すこだわりようだ。
田子たまご村の鶏たちは、
こんなに健康おたくの餌を食べています!
緑の一番星の命名は、1992年に田子町が環境省の星空観察で「日本一美しい星空が見える町」に選ばれたことに由来する。
自然豊かな環境で健康オタク的な食事をしている鶏が、健康にならないわけがない。
そんな鶏から生まれる卵は力が違う!生はもちろん、どんな料理をしても、うまい卵はうまい卵料理になるのは当然だ。
有精卵も2黄卵も美味!
緑の一番星と鶏の品種は違うが、日本固有種の「もみじ種」の放し飼い有精卵も実にうまい。さらに、嬉しいことに2黄卵もある。 大きな卵の中には黄身が2つ!黄身好きにはたまらない限定品だ。
緑の一番星で作った温泉卵とプリンも捨てがたい!
生で非常に美味しい卵をシンプルに加工したものが美味しいのは当たり前。
温泉卵、卵のプリン、卵が好きな人にはたまらん!味。
温泉卵は、緑の一番星の最大の特徴である黄身を、丸ごとひと口で味わえるように、MSサイズだけで作る。割れがないか卵を手作業でチェックし、68℃のスチームで25分間蒸して完成する。試行錯誤の結果ではあるが、茹でるよりもスチーム加熱の方が、黄身と白身がトロトロになるからだ。
トロトロに仕上がった温泉卵は、実は、卵かけご飯で楽しんでいるファンが多いとのこと。卵かけご飯は食べたいけど、生だと抵抗があるという微妙な客層が、この温泉卵を買い求めるようだ。
勿論、一番出汁と薄口醤油少々をかけて、スプーンで食べるのは普通にうまい。
濃厚だけど、くどくないプリンは絶品
一般の卵を使ったシンプルな卵プリンは、卵の生臭さを消すために、どうしても砂糖やバニラビーンズ(またはバニラエッセンス)を多く使う傾向になるが、その一方で、卵本来の風味やコクは失われやすい。
「緑の一番星」のたまごプリンは、シンプルな味付けにも関わらず、全くと言っていいほどクセがない。卵の風味と濃厚なコクは発揮されているが、その割に口当たりが滑らかで、後味は実にすっきりしている。
当初は、試行錯誤の末に完成した有精卵のプリンを販売していたが、2015年に「緑の一番星」のプリンを作ったところ、風味も口当たりもコクも全く違うものが完成した。
すぐに有精卵のプリンは製造中止に。それ以降は、卵以外の原料を最小限に抑えた「緑の一番星」のプリンで勝負している。
プリン1個が378円と決して安くはないが、こだわりの原料だけで作ったプリン、「緑の一番星の魅力そのまま」のプリンは十分に価値がある。
「田子たまご村」の鶏は、
日本一空気が澄んだ緑豊かな町で
元気に健康に育てられています。
「綠の一番星」はアルカリ化された、
日持ちがよく生臭みがない
美味しくて安全な卵です。
御贈答用にもおすすめです!
左から田子たまご村の
日澤晃社長、三浦さん、
先代 日澤一雄氏
北の大地に生きる人間は粘り強いと言われるが、確かに青森の人間は愚直と言っても良いほど真面目で粘り強い気がする。山口県人の西藤克己氏が、青森県の試験場で青森人も驚くほどの根性と諦めない執着心を持ち、青森シャモロックとあすなろ卵鶏を産み出したのは、まさに天が与えた奇跡に近いのだと思う。
それくらい2つの鶏の血筋は素晴らしい!透き通るほどに、うまい肉と卵 絶品だ!
㈱食文化 代表 萩原章史