商品説明
『初代いぶりんピック最優秀賞受賞 高橋篤子氏のいぶりがっこ と いぶりにんじん 』
いぶりがっこ発祥の地といわれる秋田県横手市山内地域では、いぶりがっこの製造技術の研鑽を目的として「いぶりんピック」というコンテストが開催されています。山内地域では自家消費分だけを製造している家を併せると100軒以上でいぶりがっこを製造しており、その中から最優秀賞に選ばれたのが高橋篤子氏です。
尚、いぶりんピック最優秀賞者には、金メダルならぬ「金ダル(秋田杉の漬物樽)」が授与されます。
その高橋さんが丹精込めて作ったいぶりがっこをスライス状に、いぶりにんじんをスティック状にカットしてご用意しました。
※にんじんは、通常より細く育ったものを使用しています。いぶりがっこはカットすると、断面から水分が出てくるため、袋内に水滴が溜まっている場合がございます。拭き取ってお召し上がりください。
パッケージは変わる場合がございます。
目利きの一押し
いぶし銀の美味とはまさにこれです。ある意味、世界に類をみない食べ物です。
下味をつけてから、スモークをかけて香りをつけて、同時に日持ちを良くする食品はありますが、先に干す代わりに長時間のいぶしで水分を飛ばして、同時に風味をつけて、さらに発酵させて味を極めるという、極めて手間の掛かることを始めた人間はすごいと思います。
ところが、一般的に市販されている『いぶりがっこ』は、このような正統派のプロセスを踏んでいないことが多いです。ましてや、人工的な調味料や保存料などを使わないで、素材の良さと手間暇で勝負している『いぶりがっこ』は貴重品です。
食べてみるとわかりますが、程よい甘さと塩気のバランスが良く漬かった大根に、複雑な香りが何層にも食い込んでいるようです。ご飯のおかずとも言えますが、やはり、これは酒肴的要素が強いです。これだけ手間暇かけた美味を、雑な食事のおかずにしては罰があたります。不思議とあとをひく漬物です。
萩原 章史
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賞味期限 | 約1ヶ月 |
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保存方法 | 冷蔵 |
『いぶりがっこ』は、秋田県横手市山内地域に伝わるいぶり漬のことで漬物の一種です。その呼び名は、燻した(いぶり)漬物(がっこ)という意味で、がっこは秋田の方言ですが、「雅に香る」からなっています。
大根を天井に吊るし、火のついた薪燻製にしてから、主に米糠と塩で漬けこんだもので、燻製にする点を除けば沢庵漬けとよく似ています。
燻煙するため表面は茶褐色(きつね色)になるのが外見上の特徴で、味も燻製の香りがついた独特なものになります。
山内地域では秋から冬にかけ、風が弱く、みぞれや雪の日が多いことから、秋に採れた大根を天日や風に晒して水分を抜くのが難しかったために、囲炉裏の上に大根を吊して囲炉裏火の熱で干したのがはじまりといわれていますが、その起源は明かではありません。
【高橋篤子氏のいぶりがっこ】
いぶりがっこは燻す行程が最も難儀ですが、その工程の前にも収穫から、大根を縄で編む作業まで大変な重労働を強いられています。
その後燻しに入りますが、香りの良い桜、りんご、ミズナラの木で、煙がよく出るように炎はできるだけ小さくし、干し上がるまで昼夜を問わず焚き続けます。夜中に何度か起きて火の状態を見る必要があり、また、火加減は調整できない為に、大根の位置を入れ替えて乾燥具合の調整も行います。そしてその作業は5日ほど続きます。
燻しが終わると、塩や糠と併せて杉の樽に漬けこまれ、50日ほどかけてようやく完成します。
元はといえば普通の大根です。それを、これだけの手間と時間を掛けて作る「いぶりがっこ」は、常識で考えれば商業ベースではまずありえません。
食べる人にだけわかる、高橋氏の気持ちのこもった贅沢な品です。
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秋田県の横手市山内地域は、昔から野菜作りが盛んで、にんじんやいものこ、明治を過ぎた頃にはブドウなどの栽培も行われてきました。 山内にんじんは戦後に品種育成によって作られた品種ですが、大きさ、味、病気に強いなどの理由から大変人気のあるにんじんでした。 飽食の時代になるにつれ、根の小さい短根種が好まれ、山内にんじんを栽培する農家はなくなりました。 伝統野菜を絶やしてはならないという思いから栽培をしていますが、品質は他のにんじんに負けるものではないと思っております。 無農薬で安全・安心な山内にんじんや、いぶりがっこを是非ご賞味下さい。