商品説明
「御所柿なくば、日本の甘柿なし」
天皇の御座所で突然生まれた甘柿のご先祖様。扁平な形が好奇心をそそる、幻の柿。
品質・風味・糖度・肉質が、他の柿とは全く違います。手で割いてみてください。まるで羊羹のような質感で、かぶりついてもよいですし、スプーンでいただくと食べやすいでしょう。
柿の記述は古事記や日本書紀にも散見されますが、そのころの柿は全て渋柿だったようです。
ところが、推定で室町後期ごろ、奈良の御所の地で突然変異により種なしでも成長過程で渋みが無くなる完全甘柿が誕生し、その後各地へ広まっていきました。様々な文献にその記録が記され、お殿様への献上品として親しまれ、絹の食感、和三盆糖とも評されていたようです。
その後、外観や栽培の難しさから、次第に明治期に出てきた富有柿にその座をとって代わられるようになり、今ではいくつかの木が点々と残るだけという、まさに幻の柿になってしまいました。
しかし、そこは歴史を尊ぶ奈良ならでは。振興を願う人達の努力により、僅かながらご案内しています。
御所柿の食べごろは、果皮の色ではなく、果肉の柔らかさで見極めます。常温保存で、皮にシワが寄りはじめ、手で割れるほど熟した頃に食べてください。この瞬間を逃すと、あっという間に果肉がとろけてしまいます。柿の頭頂部からヘタの部分まで観察しながらお待ちください。
食べごろの御所柿は、冷やしても十分に甘さを感じます。地元の奈良でも、そのまま食べる方、冷やしてから食べる方、好みが分かれるため、どちらもおすすめです。
※本御所に加えて、藤原御所・米田御所・天神御所・花御所のうち2種類を選果して出荷いたします。
※完熟の一歩手前で発送しておりますので、商品がお客様の手元に届く頃には、少し軟らかくなっているものもございます。御所柿の系統の品種は、完熟のものが最もおいしいためです。予めご了承ください。(完熟前ですと、ほのかに渋が残ることもあります。)
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目利きの一押し
御所柿の食べ方 ナイフでヘタを取り除きます 手で割ります スプーンですくっていただきます
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消費期限 | お早めにお召し上がりください。 |
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保存方法 | 常温 |
販売情報 | 販売終了 |
【本御所】
御所柿は奈良県御所(ごせ)市の原産で、甘柿のルーツとも言われる柿で、「五所柿」や「やまとがき」、「ひらがき」とも呼ばれています。小ぶりながらとても甘い柿です。糖度が17〜20度と高く粘り気のある肉質で、褐斑はあまり見られません。ちょっとした環境の変化などで落果しやすく、栽培が難しい品種です。現在では奈良に僅かに残っている木から収穫され、近年、復興に向けて栽培に取り組んでいます。糖度は果実赤道部で19〜23度ありました。富有(約16度)に比べても明らかに高く、独特の強い甘みを感じさせてくれます。
【米田御所】
御所市南郷の米田氏の畑に原木が有る御所柿の一系統。晩生の柿で、熟度が少し足りないと果実によっては渋が少し口に残ります。肉質緻密で褐斑が殆ど無く、品質優良ですが、成熟すると果頂部に黒変を生じ、そこから軟化する欠点があります。優良な品質で雄花ができるため、育種親としても利用され、「新秋」「早秋」「甘秋」などの新品種にその血が受け継がれています。
【藤原御所】
奈良県奈良市藤原町が原産の完全甘柿で、1960 年代までの奈良県の主要品種でした。江戸時代に誕生したとされる御所柿の代表品種です。肉質は緻密で甘み強く、多汁の品質優れた柿です。外観も比較的整っており、御所柿の中では見栄えの良い柿でもあります。御所よりも豊産で作りやすい柿ですが、よく熟さないと渋残りする御所柿特有の欠点を、この品種も継承しています。
【天神御所】
天神御所柿は、明治30年代、大正天皇が岐阜県にお成りになられた際に、献上された柿で、その際に初めて世に知られた柿とされています。
その後、いつの間にか県下の柿は、富有柿に取って代わられ天神御所柿は姿を減らしていったそうです。
現在岐阜県にその原木が残っており、樹齢は推定200年とされております。
その特徴として非常に早く美しい色が乗り、果肉は淡紅、甘味は多くやや硬く種子の数は少ないです。初秋一見して味覚をそそられますが、甘くなるのに十分に待つ為、樹上で完熟させる必要があります。
【花御所】
鳥取県八頭郡郡家町が原産の完全甘柿の品種です。今から約 210 年ほど前に郡家町「花」の農民・野田五郎助という人が大和の国(現在の奈良県)から「御所柿」の枝を持ち帰って、渋柿に接木したのが始まりといわれています。
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