実測糖度は25度前後!
青森県で唯一
温室栽培を手掛ける
留目秀樹さんの
「ジュノハート」・「佐藤錦」
留長果樹園のある青森県南部町は、岩手県との県境に位置します。盆地なので朝晩の寒暖差が大きく、果物の栽培に適した恵まれた土地です。
代々、留目家はこの地で農業を営み、なんと創業はペリー来航(1853年)の頃。
留目家の初代から4代目まで、長助、長之丞・・・と名前に"長"がついていたので、周りから苗字は留目なのに"留長さん"と呼ばれるようになり、そんなわけで屋号は留長果樹園です。留長果樹園の栽培面積は、りんご300a、さくらんぼ150a(内温室ハウス30a)あります。※2020年現在
綿棒による丁寧な人工授粉とミツバチで補完し、確実な結実に重点を置いています。
現在7代目の留目秀樹さんはその腕をかわれ、各地へ技術指導と指導者育成を行うなど、農業の未来のため精力的に活動しています。
園主 留目秀樹(七代目)
1963年生まれ/東京農業大学 農学部卒
2007年:全国果樹技術経営コンクールにて、農林水産省生産局長賞受賞
2010年:青森県農業経営士に認定
2019年:青森県攻めの農林水産業賞特別賞受賞
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東根の師匠が教えてくれた
収穫期を長くもてる
ハウス栽培ノウハウ
留長果樹園は栽培品目がりんごが中心だったものの、以前から露地さくらんぼも育てていました。
しかし、さくらんぼはりんごの花芽がつく大事なタイミングに作業が重なってしまうため、
一時は収量をかなり絞るなど、後回しの存在でした。
秀樹さんは当初りんご研究のため、現在はJA東根の代表理事常務を務める遠藤庄太氏から、栽培ノウハウを教えてもらうために
山形へ通っていました。
その時見せてもらったのが、
外は1mの雪が積もっている真冬のハウスで、さくらんぼの葉が青々と生い茂り、そこに飛び交う沢山のミツバチたち。
真冬のハウスの中が、まるで青森の春の風景だったのです。
ハウスを活用すれば、佐藤錦の収穫期を2か月延長できる。人も何も一気に投入する露地の繁忙期と時期をずらすことで、
農家が収益を確保できるようになります。
しかし、誰もが取り組めるものでもありません。施設費と加温のための燃料費がかかります。腕に自信があり、高く売れる確信がないと農家は手を出せません。
話を戻します。とはいえ、山形のドル箱でもある栽培技術。そう簡単に外部へ漏らすものでもないはず。なぜ教えてくれたのか。
山形ももともとは山梨から栽培技術を教わったのです。
その時も意見は二分したそうです。それでも温暖化で栽培適地としての将来に不安を覚えた一部の生産者たちは、山形の農家へノウハウを教えることで未来を託したのです。
自分も教えてもらった恩義があるから、という、ある意味ご縁と幸運に恵まれた留目さん。
かくして、平成8年に青森の自分の圃場にハウスを建て、山形から技術の継承を受け、
青森県で唯一のハウス栽培農家となったのです。
そんな留目さんも、年に数回、福島の農協へ技術指導に行き、農家たちの志を引き継いでいます。
佐藤錦、2024年は
4月下旬〜出荷開始見込み
今年は2月下旬からぽつぽつと花が咲き、3月上旬から人工授粉をはじめました。ぽかぽか陽気が続いていることから、4月25日頃から収穫が始まる見込みです。例年なら5月の母の日直前だったので、だいぶ早まる形です。
柔らかく、甘味と酸味のバランスが非常に良い「佐藤錦」をお楽しみください。
6月下旬になると青森県の新品種さくらんぼ「ジュノハート」が出てきます。上品な甘さ、可愛らしいハート形、粒は3L以上という食べ応えのある大きさとしっかりした果肉という期待の星です。留目さんは綺麗なハート形に仕上げる技術を研究中です。冬にはとっておきのサンフジと名月りんごが続きます。栽培適地で美味しさを最大限に引き上げたりんごです。
腕利きの留目さんが作るフルーツをお楽しみください。
【ご注意ください】常温便でお届けします。さくらんぼは大変デリケートで温度差を嫌います。変色や傷みを防ぐためです。
自宅に到着しましたら、冷蔵庫に入れていただき、鮮度のよい2〜3日中にお召し上がりください。
(追熟はしません)