甘く濃厚な旨みに食感も抜群!
真っ赤に茹で上げた北海シマエビ
別海の波に浮かぶ白い帆の打瀬舟
浅瀬のアマモを傷つけないよう、漁場に着くとエンジンを切ります。
白帆を張り風の力で網をひく漁は、町の風物詩。
明治から続く北海シマエビの曳網漁
初夏と秋の短い漁期のみ、伝統漁法で獲れるホッカイエビです。
縞模様から北海シマエビと呼ばれています。
身は、住みかである海藻のアマモと同じ、緑がかった茶褐色。
産地のえびまつりでは踊り食いも体験できます。
しかし、鮮度が落ちるのがとても早いので流通は基本、茹で。
地元の人も茹でると甘みが引き立つと言います。
野付の浜に店を構える平尾商店
北海道の最東端に位置する別海に1968年、水産加工場を開いた平尾商店。
漁協まで10分という立地の良さです。
水揚げしたばかりの北海シマエビを海の中に沈めた籠で活かします。
直前まで生きていたエビは、茹で上げると真っ赤に染まります。
この状態で冷凍してお届けするので、甘く濃厚な旨みはそのまま。
食感もよく殻に詰まった味噌の味は見事です。
(文 株式会社食文化 酒井)