野生派トマト「狼桃」のお取り寄せ・通販
究極のトマト作りに挑む
狼桃
- 高知県 四万十川
四万十川上流の川霧に包まれる狼桃の畑
究極のトマト作りに
研鑽し続ける野中 勝
妥協を許さない、
野中の栽培努力が究極を担保する
トマトが何故?狼桃
食用トマトの原種の学名は古代ギリシャの医学者ガレノスが有毒植物につけた、リコペルシオン(リコ=狼・ペルド=殺す)に由来した、リコペルシコン・エスクレンタムです。
『リコ=狼』『ペルシコン=桃』『エスクレンタム=食べられる』
つまり、食べられる狼の桃がトマトの学名の語源です。
恐らく、一種の薬草として考えられていたようです。実際、新大陸からヨーロッパに持ち込まれたトマトは、食用ではなく観賞用として栽培されていました。イギリスでは第一次大戦頃までは、トマトを食べるとお腹を冷やすとか、過剰な性欲を引き起こすとか、痛風や癌の原因になるとまで言われていたようです。
狼桃の名前はその原種トマトの本来の力を蘇らせることを意味します。
自然環境と人間の技が絶妙に噛みあって生まれる狼桃
狼桃を作るDMファーマーズは、
常に自らを追い込んで、
究極のトマト作りに挑み続けています。
生産者の野中勝さんは大阪出身。
平成5年、高知県十和村(現四万十町)にIターン就農し、平成6年から高糖度トマトの栽培を10aのハウスで始め、徐々にハウスを増やし、現在は37aの面積で究極のトマトを目指し、2024年は30作目です。
土作り、苗作り、水やり、
その全てのプロセスにこだわり続ける野中
『毎年、収穫が終わり、トマトの木を抜きとる頃には、二度とハウスには来たくないと思います。』野中氏談
まさに、妥協を許さない愚直な職人の境地。究極までの緊張を続けるあまり、野中さんはシーズンが終わると燃え尽きてしまい、暫くはトマトから離れて過ごすそうです。
『それが不思議なもんで、しばらく休んで、次の栽培準備を始め、毎日のようにトマトに向き合いだすと、どんな風に育てたろうか?と毎日が楽しくて仕方がなくなる。』
ギリギリまで水を切って、トマトをいじめ抜いて、生長点を切って、こじんまり育てるのではなく、DMファーマーズでは伸び伸びと、でも、厳しくトマトを育てています。
『多くの人が見学に来るけど、「えー こんな風に作って・・・」と驚くんです。』野中氏談
新しい圃場は最新のシステムを導入したガラス張りのハウスですが、水やりは場所・場所を手探りで野中さんが手作業で調整し、トマトの潜在力を引き出します。
こだわりの肥料は秘密
ものすごく高価でも、野中さんはトマトに良いと思う有機質肥料は惜しげもなく投入し、科学肥料も土質の調整では適量を使い、まさに、究極のトマトの為の土を作ります。
究極の水へのこだわり
野中さんからもらう少量の水だけではなく、狼桃は空気中の水分を得る為、びっしりと産毛が生え、細い根が地表に広がり、川霧や四万十川から蒸発する水分を自らの中に取り込もうと、必死になります。
人が保護して、コントロールするのではなく、トマト自身の力を発揮させるのが野中さんの狙いです。
規格外のトマトを撤果する潔さ
DMファーマーズでは、変形果はどんどん撤果します。
理由は『安易に流れない』為だそうです。まさに撤果は戒めです。
味・色・食感・形・大きさ
全てにこだわる
DMファーマーズ
狼桃のランク
狼桃のランクは松竹梅で表現されます。
単に糖度が何度とかだけでなく、うま味・酸味はもちろん、歯切れ、ゼリーの固さなどなど、
様々な尺度で松竹梅に区分けし、さらに、玉サイズで区分けされ、お客様のニーズに合わせて選別・出荷されていきます。
究極とは終わりのない研鑽の賜物です。もはや、トマト本来の味ではなく、野中さんの理想のトマト、それが狼桃です。
妥協を許さないこと=出荷がきまぐれになりがち、となることも有りますが、待つだけの価値がある究極のトマト、それが狼桃。
確かに名前の由来どおり、毒と言うか、麻薬と言うか、独特な魅力を醸し出すのが狼桃なのかもしれません。
(株)食文化 代表 萩原章史