ホワイトアスパラガス 豪雪の地 横手の厳寒期に芽吹く
日本屈指の豪雪地帯 秋田県横手市の農事組合法人 太結稲 年末年始の厳寒期に収穫するホワイトアスパラガス「綺羅」 豪雪の自然環境と隔離し、農薬も科学肥料も使うことなく、 飲料用の地下水だけが育むホワイトアスパラガス 暗闇の中で育つ若芽はサラダで食べられるほど、柔らかで甘い
太結稲 斎藤好のチャレンジ
ホワイトアスパラガスを育てる斎藤さんは、大手自動車会社に26年間勤務後、農業に対する思いを捨てきれず、父親の後を継ぎ2000年から本格的に就農しました。栽培が難しいとされるホワイトアスパラガスの促成栽培に挑戦し、併せて土作りと減農薬にも一体的に取り組み、10年の歳月を費やし、漸く、栽培技術を確立しました。
その成果が認められ「アスパラ促成栽培部門」において、個人では2008年1月に、法人では同年4月に秋田県で初めて“エコファーマー”(環境に優しい農業者)の認定を受けました。
雪の中 右が私(萩原)、左が斎藤さん
一般的なアスパラガスの栽培方法
従来のホワイトアスパラガスは「露地栽培」によるもので、畑に苗を植え、株の上に遮光の為の土を盛り、芽が出たら収穫するといったものです。
3年間ほど地下茎を育て、5月〜8月に収穫しますが、10年以上同じ畑で栽培する為に、スジが硬く、皮を剥いて食べるのが一般的です。
高級料理店でも使用される、スーパーホワイトアスパラガス『綺羅』は、促成栽培(ハウス栽培)によって育てられた、ホワイトアスパラガスです。
春に苗を植え、同じ年の秋に畑から株を掘り出し、ハウスに移植します。移植後、トンネル状の覆いを被せ発芽を促し、12月〜3月初旬に収穫します。「ハウスで収穫されるホワイトアスパラガスは全て若芽」。甘くジューシーで、かつ軟らかい為に、皮を剥かずに生で食べられることが魅力です。
細いホワイトアスパラガスは生食で最高!
こだわりの栽培方法
アスパラガスの地下茎のベッドとなる砂
無機質の為、一切、病気や害虫が発生しません。つまり、農薬を使用する必要がありません。
アスパラガスを育てる水は飲料用の地下水
農薬混入の危険性がある為、農業用水は一切使用しません。飲料水として飲める良質な地下水のみを使用します。地下水のみというのは、温床ベッドに伏せ込んだ後は、化学肥料、農薬を使わずにその地下水のみで栽培をしています。
厳寒と豪雪と日光から守る設備
温床ベッドとハウスの内張りに、保温シートと遮光シートを張り、冬の外気からアスパラを守ります。
厳しい温度管理
ハウス、トンネル、地中の温度など、計5か所の温度を小まめに管理し、巧みなバランスを保つことにより、アスパラガスに春を錯覚させます。
発送管理
収穫後、紫外線をカットする設備のある専用工場で梱包します。出荷の際は、光が当たると透明感が失われる為、鮮度を保ちながら素早く発送をします。
太いもの、細いもの、色々とあります