博多あまおう│いちごのお取り寄せ・通販
博多あまおう
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あかい、まるい、おおきい、うまい、の
頭文字をとって名づけられた
「あまおう」は、
福岡県でのみ
生産されているいちごです。
いちご戦国時代もなんのその、
不動の人気を誇るいちごの王者は、
海外でも広く認知され、
高い評価を受けています。
長い間、福岡県は西の横綱いちご 『とよのか』を主力に、全国一のイチゴ生産量を誇っていました。
ところが、近年、東の『とちおとめ』に押され、ついには全国一の座を栃木県に明け渡しました。
そこで福岡県が県の威信をかけ、6年の歳月を費やして開発したのが、「福岡S6号」。
2003年に公募で 『あまおう』と命名され、イチゴ市場に参入しました。
あまおうの血筋「久留米53号(とよのか×てるのか)」を母に、「92-46(久留米49号×さちのか)」を父にして、あまおうは生まれました。
ちなみに『栃の峰』と『久留米49号』の掛け合わせが『とちおとめ』ですから、刺客のあまおうは血が繋がっています。『とよのか』の甘みと香り、『さちのか』の果肉の硬さとバランスの良い味、『久留米49』の大玉の血筋を引いているのが、『あまおう』です。
『さちのか』は「とよのか」と「アイベリー」の交配品種。『久留米49号』は『女峰』と『とよのか』の交配種、ということは、あまおうは『とよのか』の血を半分、アイベリーが8分の1、てるのかが4分の1、女峰が8分の1、それぞれの血を受け継いでいます。
農家の手間と徹底した品質管理があまおうを生みます。あまおうの出荷が本格化した、福岡の八女を訪ねました。先ず訪ねたのは、いちご部会の船越誠治さんのイチゴハウスです。
広々としてビニールハウス内は少しずつ定植時期をずらして植えられた、あまおうの苗がずらりと並びます。
『あまおうは一粒一粒、葉の中から引っ張り出して、お日様をたくさん浴びられるようにします。それだけ手間が掛かっているから、立派で真っ赤なイチゴになるのです。』船越さん。
通称、玉だし作業です。りんごの『玉回し』は聞いたことがありますが、イチゴの玉だしは初めて聞きました。
こうした農家の方々の手間が、あまおうの高品質を支えているのです。
JAふくおか八女の集荷・出荷場に、いちご農家の方々が収穫したあまおうを届けに来ます。
車で運ぶ間も銀のシートを掛け、輸送中の日光で温度が上がるのを防ぎます。
一階の集荷場に集まったあまおうは、ひと箱づつ検品され、箱を閉じて、コンベアで二階の冷蔵庫に運ばれます。こうして、冷蔵トラックに乗せられるまでに、あまおうは予冷され、傷みを防ぎます。
イチゴは非常にデリケートな素材です。輸送中の振動や衝撃ですぐに痛んでしまいます。JAふくおか八女では、そうしたトラブルを減らす為、徹底した温度管理をしています。いちごに高温は禁物です。暖かいとあっという間に溶けてしまいます。
こうした農家と農協の一貫した連携が、初めて、高品質なあまおうの流通を可能にしたわけです。
あまおうは
単に甘いのではなく
濃厚な味が特徴です。
糖度も高いですが、
酸味とうまみが混在した濃い味です
大粒のイチゴを食べるにはコツがあります。
イチゴは先端部分とへたに近い部分では、糖度差が3度〜5度くらいあります。 先に行くほど甘いので、一口で食べられない大粒のイチゴの場合、先ずはへたをとり、『ガブリ』とやります。
次に先端部分を口に放り込みます。この順番であれば、後味が甘くなるので良いです。
逆に先から行くと、へたに近い部分が美味しくなく感じます。
文・株式会社 食文化
代表取締役社長 萩原章史