Kocomo Natural Garden 岡山県勝央町
心地よい香り!
リフレッシュできる
イギリス伝統のハーブシロップ
Kocomo Natural Garden
モーリー・クリスピンさんの
「エルダーフラワー・
コーディアル」
自然農法で栽培したエルダーの花でつくる美しい香りで
魅了するハーブシロップです。
ポリフェノールやビタミンCなどが豊富なエルダーの果実でつくる「エルダーベリー・コーディアル」もあります。
上品で華やかな炭酸割り。
「エルダーフラワー・コーディアル」とは、マスカットやライチのような爽やかな香りをもつエルダーの花でつくるイギリス伝統のハーブシロップ(コーディアル)です。画像のように炭酸水で割っていただくと、心地よい香りと甘みで、リラックス効果の高い美味しいドリンクになります。ほかに、シャンパン、白ワイン、紅茶、コーヒーに加えたり、ヨーグルトにかけたり、お菓子に使ったりなど、イギリスを中心にヨーロッパではポピュラーな濃縮ハーブシロップです。
近年では、イギリス王室のハリー王子と、アメリカ人俳優メガン・マークルさんの結婚式のウェディングケーキが「レモンとエルダーフラワー・コーディアルを使ったスポンジケーキ」だったことが話題になりました。
※画像はイメージです。
いい香りです!
これが、イギリス生まれのモーリー・クリスピンさんとモーリー和美さん夫妻が主宰する岡山県のKocomo Natural Gardenの「Kocomo'sエルダーフラワー・コーディアル」です。材料は、自家栽培したエルダーフラワー、北海道産ピートグラニュー糖、愛媛県大三島産レモン、国産クエン酸です。
「私どものエルダーフラワーは、農薬、除草剤、殺菌剤、化学肥料を使わない自然農法で栽培しています。上品で華やかで爽やかな風味をお楽しみいただけます」と、モーリー・クルスピンさんは語ります。とくに香りの良さは、一般的な市販品とは大きく一線を画します。華やかなのに、大自然の息吹を感じるような、心身が和むような風味をもっています。
“自然の薬箱”です!
「エルダーフラワーは、ヨーロッパや北米で広く愛されています。その魅力は、マスカットやライチを思わせる軽やかな香りです。リフレッシュするのに最適です。エルダーは古くから“自然の薬箱”とも言われ、ヒポクラテスが紀元前4世紀には既にその効能を称賛しています。とくにその果実のベリーにはアントシアニンやビタミンCなどが豊富に含まれています」と、画像のモーリー・クルスピンさんは語ります。エルダーとエルダーベリーは、メディカルハーブの世界では最強の植物の一つと言われています。
シャンパンと呼んでいました。
「エルダーは、イギリスでは庭や公園に植えてある身近な植物です。各家庭で花を摘んでコーディアルをつくったり、花を乾燥させてハーブティーにしたりして楽しみます。子供の頃、夏の麦の収穫期になると、私と妹は母と祖母がつくってくれたエルダーフラワーの“シャンパン”(コーディアルを炭酸水で割ったもの)を、畑に届けるのが仕事でした。農夫さんたちの乾いた喉を潤し、元気を取り戻すためのとてもありがたい飲み物だったんです。シャンパンと呼んでいたのも懐かしい思い出です」と、モーリーさんは語ります。
初夏に花を咲かせます。
Kocomo Natural Gardenのエルダーの花が咲くのは、5月下旬から7月にかけて。この時季は天気の良い朝にエルダーの花を摘みます。新鮮なうちに大山の天然水とレモンに浸してコーディアルをつくります。
500本以上のエルダーが
あります。
Kocomo Natural Gardenでは、500本以上のエルダーを栽培しています。2024年にはさらに300本の苗木を植えたそうです。
「初めてエルダーの木を植えたのは2013年でした。エルダーは水気の多い土地が好きなので、主に耕作放棄された田んぼを借りて栽培しています」。ちなみにエルダーは、ハリーポッターのダンブルドア校長が持っている“最強の杖”に使われている植物です。キリストの十字架もエルダーの木と言われています。昔から謂れのある植物なのです。
Kocomo's Elderflower
Fizzもあります。
「Kocomo'sエルダーフラワー・フィズ」は、エルダーフラワー・コーディアルを炭酸で割ったボトル飲料です。冷蔵庫に常備したいノンアルコール・ドリンクです。ジンやウォッカを加えれば、すぐにカクテルができます。
モーリー・クリスピンさんです。
「Kocomo Natural Gardenは、2010年に新居を“Guibi Forest Garden”と名付け、中国山麓の岡山県勝田郡勝央町でパーマカルチャーの考え方に基づいた小規模多品目野菜農園としてスタートしました。現在では、農薬や化学肥料を使わずに不耕起栽培で米、生姜、そしてエルダーなどをつくっています。土を大切にしたいのでプラスチック製品を極力控え、農地に入れるのはコンポスト、ぼかし、鶏卵の殻、草だけ食べている牛の熟成牛糞を少量だけです。私たちは、持続可能な再生農業を実践することで、土地への尊敬と感謝を共有したいと思っています」。
エルダーのベリーです。
秋には、エルダーの果実であるエルダーベリーが実ります。
「エルダーの花は、マージなどのヨーロッパ系の品種のほうが香りは豊かです。ベリーはアメリカ系の品種が甘くて風味がいいですね」と、モーリーさん。エルダーフラワーとエルダーベリーではエルダーの品種を変えています。ベリーの採取は、8月末から10月にかけて。採取したら洗って冷凍し、コーディアルに加工します。イギリスではほかにワインやジャムにして楽しむそうです。
お湯割りも美味しい!
エルダーベリー・コーディアルは、フルーティな赤ワインのような香りが楽しめます。お湯で割ると、体に沁みるような飲み物になります。体がポカポカとしてきます。エルダーベリーには、ポリフェノール(イソケルセチン、ルチン、アントシアニン)やビタミンA、ビタミンCなどがたっぷり含まれています。アントシアニンはブルーベリーよりも多いため、現代のメディカルハーブの世界でも注目されています。
「私たち夫妻は、少し体調が悪くなり始めたときや、元気が必要なときに、大さじ一杯のエルダーベリー・コーディアルを飲んでいます」と、モーリーさんは語ります。
ヨーグルトやパンケーキにも!
「Kocomo'sエルダーベリー・コーディアル」は、お湯割りだけではなく、炭酸割りでも美味しくいただけます。5倍程度の希釈で使えるコーディアルですので、そのままヨーグルトやパンケーキにかけても美味しく楽しめます。
エルダーベリー甘酒も
あります。
「Kocomo'sエルダーベリー甘酒」は、モーリーさんが自然農法で育てたお米を使い、米麹から手づくりした甘酒に、エルダーベリーの果汁を加えたものです。飲み心地はサラリとしていて、自然由来の優しい甘さと旨みが広がります。“飲む点滴”とも言われるほどの甘酒にポリフェノールやビタミンCなどが豊富なエルダーベリーを加えたのですから最強です。砂糖や添加物を使わない、ノンアルコール飲料です。
リラックスしたひと時を
お過ごしください。
「Kocomo'sのエルダーフラワーとエルダーベリーのコーディアルなどは、私たちが山のふもとの果樹園に特定の品種を植えて大切に育てたものを使っています。甘味料なども使っていないので安心してお召し上がりください。冷たいソーダやミネラルウォーターで割っても美味しいですし、カクテルやデザートのアクセントにも最適です。エルダーフラワーでカットフルーツをマリネすると、素敵なデザートになります。寒い季節にはお湯割ホットで。素晴らしい香りに酔いしれながら、リラックスしたひと時をお過ごしください私たちのエルダーフラワーやエルダーベリーの商品が、皆様の健康と食卓をより豊かにすることを願っています。これからもどうぞよろしくお願いいたします」。最後に、モーリーさんからのメッセージです。
文:町田成一(食文化)
画像提供:Kocomo Natural Garden