MAISON GIVRÉEメゾンジブレー

あまおうと淡雪のアントワネット

フランス製の陶器の人形が苺のドレスを纏う、美しい母の日の贈り物です。あまおうと淡雪のアントワネットは、福岡県産の苺のあまおうと茨城県産の白苺の淡雪などを使って、ショートケーキのように仕立てたアントルメグラッセ（アイスケーキ）です。ドレスを美しく飾るのは、あまおうのシャーベットと淡雪のシャーベットです。中のショートケーキのスポンジに見立ててあるのは、あまおうのコンポートとマダガスカル産バニラを使ったマーブルアイスクリーム、マスカルポーネのシャーベットという贅沢な構成になっています。

レッドパールのアントワネット

愛媛県産のブランド苺レッドパールを使い、苺タルトをイメージして作られたアントルメグラッセです。陶器の人形が纏う苺のドレスは、レッドパールならではの鮮やかな色、強い甘み、爽やかな酸味を生かしたシャーベットです。中は、サクサクとした食感のタルト生地に、クランブルを忍ばせたマダガスカル産バニラのアイスクリームと、ヨーグルトのシャーベットを絞ってあります。
ヨーグルトの酸味がいいアクセントの濃厚なバニラアイスクリームに、レッドパールのジューシーで華やかな風味が迫ります。

宮崎県産完熟マンゴーのグラッセ

グラッセとは、果物をシロップで煮て漬け込むフランスのお菓子です。宮崎県産完熟マンゴーのグラッセは、マンゴーを果汁入りのシロップにじっくりと漬け込んだ、マンゴーの濃厚で深い味わいと芳醇な香りが凝縮された、贅沢なお菓子です。食感は、やわらかく、しっとりとしています。
江森シェフ流のグラッセの作り方は、パッションフルーツの果汁を加えたシロップに、ゆっくりと数日間かけて漬け込みます。パッションフルーツの酸味がマンゴーの風味を際立たせます。徐々に甘味を強くしながら数日間かけてグラッセすることで、果肉のやわらかさを保ったままシロップが浸透し、艶のある美しいグラッセになります。

江森宏之シェフです。

メゾンジブレーのオーナーシェフの江森宏之さんには二つの称号があります。一つは、果物スイーツの第一人者。現在、全国の約250軒もの凄腕の農家さんから直に果物を取り寄せています。
もう一つは、アントルメグラッセ（氷菓）の第一人者です。江森シェフは、2015年にイタリア・ミラノで開催されたアイスクリームとチョコレートのワールドカップに日本代表のチームキャプテンとして出場し、日本を優勝に導きました。
アントルメグラッセについては、世界のアイスクリームリーディングカンパニーのカルピジャーニ社の特別講師をつとめており、ジェラートの本場イタリアの講習会にも招かれるほどです。

魅力に迫ります

１、素材を厳選しています。

画像は、福岡県久留米市のうるう農園から送られてくるあまおうです。糖度が高いだけではなく、酸味と旨みを兼ね備えた濃厚な味わいです。愛媛県産のレッドパールは、宇和島発祥の品種で、中まで赤い鮮やかな色が特徴です。西条市いちごマム農園から届くレッドパールは、強い甘みと爽やかな酸味に優れています。

茨城県鉾田市の村田農園から送られてくる淡雪は、酸味が少ない、優しい香りと甘みが特徴の白苺です。すべての苺は、きちんと完熟させてから加工しているため、風味が実に豊かです。

マンゴーは樹上で完熟させた、ブランドマンゴーのみやざき完熟マンゴーが届きます。

２、カルピジャーニ社のジェラートマシーンを使っています。

メゾンジブレーのアイスクリーム類は、イタリアのカルピジャーニ社のジェラートマシーンでつくられています。 「カルピジャーニ社のジェラートマシーンでつくるジェラートなどは、出来上がりのなめらかさが秀逸です。フリージング中に空気を抱き込みながらジェラートを練り上げられること、製造時間が10分以下と短いため細かい氷の結晶のままジェラートをつくることができます。この小さい結晶と空気により、なめらかでふんわりとした食感が生まれます。また、時間が経っても風味や食感が損なわれにくく、美味しさがキープできることも魅力です」と、江森シェフは語ります。

３、フランスのマダムがイメージです。

フランスのマダムをイメージして作られた陶器の人形のアントルメグラッセは、母の日だけの特別仕様です。アイスケーキをドレスに見立てる着想は、江森シェフが原料や味だけではなく、見た目の美しさにまでこだわりがあるからこそ。江森シェフの技とセンスが細部にまで光ります。
アイスケーキを食べる際は、カチカチのままではなく、少し溶かしてからお召し上がりください。素材の風味がよくわかります。

４、グラッセは、パッケージも華やかです。

宮崎県産完熟マンゴーのグラッセは、ひとつひとつを紙で包んだマンゴーが、1缶に約1玉分（8個 計100g）入っています。包みを開くと、マンゴーの華やかな香りとオレンジ色に輝く美しい姿に心を奪われます。紅茶と一緒に楽しむのが江森シェフのおすすめです。紅茶との相乗効果でマンゴーの味わいが引き立ちます。

文・林麻実
撮影・天方晴子