The fin.の香りをテーマにしたコーヒー|通販・お取り寄せ
The fin. ザ・フィン 広島
コーヒー愛好家が、一生に一度は飲んでみたい憧れ
ナポレオンが愛した
『セントヘレナ』
歴史とロマンに思いを馳せた一杯のコーヒーを
コーヒーは暖かさと
不思議な力を与えてくれる。
元フランスの皇帝ナポレオンには、「強いコーヒーをたっぷり飲めば目が覚める。コーヒーは暖かさと不思議な力と、心地よき苦痛を与えてくれる。余は無感よりも、苦痛を好みたい」という有名な言葉が残されています。
さらには、厳しい寒さの中で戦う兵士たちに高揚感と温かさを与えるために、コーヒーを軍隊の飲み物として初めて採用したのがナポレオンと言われています。
このようにナポレオンにはコーヒーにまつわる逸話が数々残されています。そのナポレオンが晩年、流刑の地で愛したコーヒーがセントヘレナです。
世界で最も高価なコーヒーと言われています。
セントヘレナは、ナポレオンが流刑の地セントヘレナ島で出会い、その美味しさに魅せられ愛飲したコーヒーです。その特徴は、ジャスミンやナッツのような上品な甘い香り、まろやかな口当たり、柑橘のような爽やかな酸味、カカオを想わせる上質なコクと苦みです。
甘み、酸味、苦み、コク、すべてが最高のバランスです。このように高品質で、しかも収穫量が極めて少ないことから、世界で最も高価なコーヒーと言われています。愛好家の間では一生に一度は飲んでみたい憧れのコーヒーです。
絶海の孤島だからこそ生き残った
グリーンチップブルボン。
セントヘレナの産地のセントヘレナ島は、アフリカ大陸西岸から2,800kmの赤道直下に位置する南大西洋に浮かぶ小さな島です。1700年代にイエメンのモカ港からグリーンチップブルボン種がセントヘレナ島に持ち込まれ、バンブーヘッジ地域で栽培が始まります。これが「セントヘレナ」です。
ブルボン種はブルボン島で生まれた、小ぶりで風味豊かな豆です。グリーンチップブルボンは、このブルボン種の突然変異種で、1851年の第一回ロンドン万国博覧会ではコーヒーの最高賞を受賞しています。多くの品種が変化や衰退する中で、セントヘレナ島のグリーンチップブルボンは、セントヘレナ島が辺境の地にあるからこそ生き残ることができた貴重な品種です。このため、“忘れ去られた原種”とも呼ばれています。
セントヘレナ島に吹く貿易風が、
高品質な豆を作り出します。
セントヘレナ島のグリーンチップブルボンは、バンブーヘッジ農園で有機肥料だけで栽培されています。貿易風による穏やかで温暖な気候によって良質な豆に育ちます。収穫したコーヒー豆は島の湧き水を利用した水洗式で精製されるため、味わいはクリアです。精製後は手作業で丁寧に選別し、厳選された高品質の豆のみが出荷されます。
宮田さんおすすめの焙煎は、浅煎りです。
広島市にあるスペシャルティコーヒー専門店「The fin.」のオーナー宮田光明さんにとってもセントヘレナは今回が初めての体験でした。
「セントヘレナは色味が美しい。香りに気品があります。味わいは穏やかな酸味で、口当たりが軽い。甘めのウイスキーのような奥深さもあり、滋味深い余韻も美しく残ります。焼き芋のようなまったりとした甘い香りも感じます」と、語ります。
おすすめの淹れ方は、「90℃程度のお湯でじっくりとドリップしていただくと、この豆の良さが出ると思います。決して派手ではないですが、品のある華やかさをお楽しみください」とのことです。セントヘレナの美味しさを最大限に引きだす焙煎方法は、浅煎りです。
ナポレオンとコーヒー
1769年にコルシカ島で誕生したナポレオン・ボナポルトは、フランス革命期の軍人を経て1804年にフランス第一帝政の皇帝にナポレオン1世として即位しました。軍事独裁政権を樹立後はヨーロッパ征服を目指し、諸国を侵略しますが1815年のワーテルローの戦いに敗れ、セントヘレナ島に幽閉されます。晩年までの6年間をセントヘレナ島で過ごしたナポレオンは、「セントヘレナでの楽しみはコーヒーだけだ」と、日記に綴っています。
また、ナポレオンは死期が迫った際に「コーヒーをスプーンで飲ませてほしいと目に涙を浮かべて頼んだ」との言い伝えもあるほど、ナポレオンのコーヒー好きは有名です。
そのナポレオンが晩年愛したセントヘレナ島の特別なコーヒーを淹れて、ナポレオンが生きた時代に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
文・林麻実(食文化)
撮影・The fin.
The fin. Fin.stand
広島県広島市中区三川町4-19 サンビレッジ並木1F
TEL 070-8906-6589
営業時間/11:30 - 19:00 日曜・月曜・火曜
金曜と土曜は22:00まで
休み/水曜・木曜
「日々忙しくされているお客様に、ほっと一息つける空間と商品を提供しています」と、宮田さん。コーヒーだけではなく、香りとその余韻を大切にした、スパイスカレーやケーキなども楽しめます。