立冬の桃 冬美白とうびはく

岡山県は、日本を代表する「白桃」の産地。
この地で偶然見つかった立冬に食べられる桃「冬美白」をお届けします。栽培を担うのは、冬美白プロジェクトの岡山県赤磐市の9名の有志たち。各産地、露地栽培の桃は6月上旬にスタートし、9月末にはほぼ終了します。

10月下旬〜11月まで樹上で完熟させる「冬美白」は、異例の桃と言えるでしょう。夏の桃とは違う栽培技術が要求されるこの桃を、発見から数年を経て、ようやく安定して生産・出荷できるようになりました。全国桃選手権で上位入賞しているプロがつくる桃をお楽しみください。

産地を訪れた日は、桃の出来を確かめる目揃え会の日でした。山陽冬美白プロジェクトの代表である今井浩二さんの元に、次々に桃を持ち込む生産者達。桃の出荷基準を確かめるため、その場で品質の確認が行われました。

高級桃ですから、ギフト用の規格にはわずかでも不安があるものは入れません。生産者として10月末まで樹上に桃を置くのは、落果や獣害のリスクがあり本当に大変なのです。
今井浩二さんは「ここでしか栽培されていない、ここでしか手に入らない桃を目指しました」と胸を張ります。
この時期まで樹上でならせる品種は皆無に等しいので、前例がなくて生産者達も試行錯誤だったといいます。

8月に収穫する桃も、10月末に収穫する桃も、花が咲く時期はほぼ同じ。つまり、冬美白は長い期間、木から栄養を吸収することができるので、その分糖度も上がります。1玉1玉大切に袋がけをして、ようやく収穫の時を迎えます。

糖度、外観を選び抜かれた桃は、地元の直売所、高級果実専門店、百貨店にも並びます。
当店では以下の規格をお届けします。

○ギフト用A品特急ー化粧箱入り。糖度14度超で選別された大玉の特選桃。

○ご自宅用B品ー軽度の種割れ、傷あり。糖度12度超の桃

平均330ｇを超え、500ｇ強の果実も。糖度も他品種よりも平均して高く、中には20度を超えるものもあります。昨今の消費者のニーズにこたえるなら「ただ甘い桃」をお届けするのが好まれるのかもしれません。しかし生産者は糖度、桃の風味、香り、酸度等のバランスを考え桃が一番おいしい状態を見極め収穫し、消費者の方々へお届けすることを心掛けています。