Comme’N TOKYO コム・ン トウキョウ 九品仏
大澤秀一シェフの
2種のハムサンド
Comme’N TOKYOと
加藤牛肉店の
ジャンボン・ブール
加藤牛肉店が誇る手巻き
ボンレスハムに合わせて、
世界一のブーランジェ・大澤秀一シェフに
2種のバゲットをつくっていただきました!
Comme’N TOKYOの
大澤秀一シェフです。
大澤秀一さんは、2019年にフランスで開催されたパンの世界大会「モンディアル・デュ・パン(MONDIAL DU PAIN)」で日本人初の総合優勝を果たしました。その後、2023年に行われたベスト・オブ・モンディアル・デュ・パン大会でも優勝という快挙を成し遂げ、世界一のブーランジェ(パン職人)の称号を手にしました。
今をときめくブーランジェの大澤秀一シェフに、ジャンボン・ブール用のオリジナルバゲットを2種類お願いできました。どちらも歯切れのいい手ごねバゲットです。このパンを2個と、うまいもんドットコムで人気の加藤牛肉店による手巻きボンレスハム4枚をセットでお送りいたします。
手ごねバゲット・
トリュフバター
風味です。
チャバタ風に仕上げた、手ごねバゲット・トリュフバター風味です。加藤牛肉店の手巻きボンレスハムをたっぷりと挟んで、ジャンボン・ブールをお楽しみください。
ジャンボン・ブールは、直訳するとハム・バター。バターを塗ったバゲットにハムをたっぷり挟んだシンプルなサンドウィッチのことです。別名サンドウィッチ・パリジャン。パリを代表する定番サンドウィッチです。
もちっとした
食感のパンです。
手ごねバゲット・トリュフバター風味は、外はカリッと、中はもちっとした食感です。サクッと噛むとトリュフバターのいい香りが広がります
玄米入り手ごね
Gバゲットです。
こちらは、玄米入り手ごねGバゲットです。お店の定番「Gバゲット」を、やわらかなハムに合うようにするため、太香胡麻油を加えて歯切れをよくしてあります。GバゲットのGは、群馬のGとのこと。大澤シェフ出身の群馬県産の小麦粉をベースに、焙煎した玄米粉を加え、湯種方式によるもちもちとした食感が特徴のハードタイプです。
歯切れの良さを
追求しています。
「Gバゲットの生地に太香胡麻油を加えました。こうすることで香りが良くなるだけでなく、皮がもろくなり、ストレスなく縦に噛むことができるようになります」と、大澤シェフは語ります。この食べやすさが、大澤シェフのパンの大きな特徴です。
加藤牛肉店の手巻き
ボンレスハムです。
横浜にある加藤牛肉店のハム類は鎌倉ハムの流れを汲んでいます。その伝統の手巻きボンレスハムは、厳選されたモモ肉1本を手で丸く巻きあげる技術を今に伝える貴重な品です。直径25cmほどもある大きなハムを、サンドウィッチ用に通常よりも薄くカットしていただきました。
肉の旨味が凝縮されています。食感はしっとりとしてやわらかいのに噛みごたえがあります。素材の良さと伝統の技による贅沢な味わいです。4枚入りです。
フランスのジャンボン・ブールはホワイトハムを使いますが、今回はヤマザクラのチップで燻製したハムになります。
2種のバゲットです。
左が、玄米入り手ごねGバゲットです。右が、チャバタ風に仕上げた手ごねバゲット・トリュフバター風味です。手ごねバゲット・トリュフバター風味のつくり方を取材させていただきました。
手ごねバゲット・トリュフバター風味のつくり方
大澤シェフはパンの特長に合わせて国産や輸入の小麦粉を選びます。さらに全粒粉、ライ麦玄米粉などの割合を考えるなど、その組み合わせの多様さに驚きます。
今回の手ごねバゲット・トリュフバター風味には、フランス産の小麦粉だけを使用し、トリュフと小麦の香りが楽しめるようにしています。
今回は、イーストと自家製酵母の量を通常の1/10に減らし、常温でゆっくりと発酵させる製法です。酵母を多く使うと、仕上がりのパンに酸味が出るので、今回は発酵するギリギリの量に抑えています。
パンは「こねる」というイメージがあったのですが、大澤シェフの生地の優しい扱いに衝撃を受けました。こねるというよりは「もむ」という作業でした。粉は摩擦で風味が落ちてしまうため、赤ちゃんのように大切にやさしく触るように気を使っているそうです。また、パンの歯切れの良さを重視しているのでグルテンをなるべく形成させないよう、ゆっくりと丁寧に扱っていきます。
ねかせた生地にトリュフバターを混ぜ込みます。トリュフバターは、北海道産のバターに刻んだ黒トリュフとトリュフオイルを混ぜた自家製です。ブロック状にカットして使います。こうすることでトリュフを強く感じるところとそうでないところのコントラストが生まれます。
生地を成型する工程です。ここでもグルテンを形成しないように、固い食感にならないように優しく、生地に触る回数は極力減らすように作業を進めていきます。
形を整えてオーブンで焼きます。
いよいよ焼き上がりです。
オーブンで焼いている間、トリュフの香りが工房に広がりました。
しっかりと膨らみ、見るからにふわっとしたパンに焼きあがりました。
美味しいジャンボン・
ブールのつくり方
バターをたっぷりと。
美味しくつくるポイントは、バターを室温に戻すこと。それをスプーンで練ってバターに空気を含ませること。それをパンにたっぷりと塗ることです。大澤シェフは、画像の量の3倍ほどを塗りました。 ジャンボーン・ブールは本来無塩バターとハムをはさんで楽しむサンドウィッチです。今回、加藤牛肉店のボンレスハムが優しい塩味のため、有塩バターでも合います。お好みのバターをご用意ください。
ハムもたっぷりです。
今回、大判のハムを4枚お届けします。冷蔵庫で解凍した後、折り重ねるように並べるのがおすすめです。1つのパンにたっぷりと2枚分も入る想定です。
ワインにも合います。
ハムは同じでも、パンの特徴がまったく異なるので食べ比べが楽しいセットになりました。 右の手ごねバゲット・トリュフバター風味のジャンボン・ブールは、ワインを用意してもお楽しみいただけます。大澤シェフのおすすめは白ワインです。
文:大村花恵(食文化)
撮影:天方晴子
Comme’N TOKYO コム・ン トウキョウ
東京都世田谷区奥沢7丁目18-5
年中無休
営業時間 7:00〜18:00
【オンラインショップ】
加藤牛肉店 本店
神奈川県横浜市金沢区富岡西7-5-21
TEL 045-772-3383
日曜休み
営業時間 10:00〜19:00