懐石小室 東京・神楽坂
懐石小室 東京・神楽坂
鰆の幽庵焼き、
蓮蒸しなど本物の和食です。
霜月の酒肴セット
11〜12月までの
期間限定のお料理です。
冬の入り口を
感じる8品です。
「季節は、冬の入り口です。まったりと、ぬくぬくした部屋でお好みの日本酒と一緒にどうぞ」と、懐石小室の小室光博さんは語ります。
料理は、11月に脂がのりはじめる鰆(さわら)の幽庵焼き、11月からが本番のぷっくりと膨れた牡蠣のオイル漬、すりおろした蓮根でつくる蓮蒸しなど、初冬を喜ぶ和食8品の料理のセットです。
霜月の酒肴セットの
お品書きです。
以下、一品ずつ、量もそのままに小室さんに器に盛っていただきました。二人前です。(※画像は令和四年のものです)
鯛昆布〆の唐墨まぶし
昆布から鯛を外はずし、たっぷりと唐墨(からすみ)をまぶしてお召し上がりください。本山葵をおつけしますので、直前にすりおろします。
牡蠣のオイル漬
「牡蠣は11月頃から太ってきて、美味しくなります」と小室さん。牡蠣は、まず米油で香ばしく焼き、その汁を煮詰めて焦がしたものを加えた米油に漬けていますので、牡蠣の風味が抜群です。
鰆の幽庵焼き
「11月に入ると、鰆に脂がのってきます。寒くもなりますので、まったりとした味に仕上げました」と小室さん。醤油とみりんで味をつけながら、炭火で焼き上げます。刻み柚子をのせてのお召し上がりください。冬の香りを感じます。
しめじのうに和え
「これは、日本酒が必須ですね」と小室さん。焼いたしめじを粒うにで和えました。シンプルな組み合わせですが、それぞれ素材の力強さを感じます。和食においてしめじは、松茸の後に使う食材だそうです。
春菊と食用菊と焼舞茸と
とんぶりの御浸し
春菊、食用菊、焼舞茸、とんぶりを、白醤油で味付けした昆布と鰹の一番出汁に合わせました。春菊の香りと苦み、食用菊の旨み、舞茸の香ばしさ、とんぶりの食感、出汁の豊かで優しい味わい、この一体感が素晴らしいおひたしです。酢橘(すだち)をおつけしますので、しぼってお召し上がりください。
芝海老と香茸の
湯葉巻揚げ
「私の大好物の湯葉巻揚げです。風味のいい香茸(こうたけ)の美味しさをもっと知ってほしいという思いでつくりました」と小室さん。すり身にした芝海老と刻んだ香茸を湯葉で巻き、揚げました。
蓮蒸し
「蓮根の甘みと、むっちりと優しい味わいをお楽しみいただけます。おつけする銀餡とおろし生姜をたっぷりとかけ、ざっくりと混ぜてから召し上がってください」と小室さん。 すりおろした蓮根に、焼いた鯛、海老、百合根、銀杏、粟麩を入れて蒸しあげた料理です。小室さんらしい豪快な蓮蒸しです。
大根の柚香べったら漬
「べったら漬は江戸の食べ物です。この甘味は麹だけの甘さです。お好みの厚さに切って食べてください」と小室さん。
甘味が増してくる大根を、麹と塩と柚子に5日間ほど漬けます。柚子の香りと、程よい甘さが素晴らしい、和食店ならではのべったら漬けです。
文・白石さやか
撮影・大山裕平
懐石小室
東京都新宿区若宮町35-4
TEL 03-3235-3332
12:00〜13:00(ラストオーダー)
18:00〜20:00(ラストオーダー)
日曜・祝日休み 要予約
カウンターのほか、テーブル席もあります。