10日経ってもシャキシャキ。
岩手県のオリジナル品種「紅いわて」
全りんご品種の中でも、かなり上位の美味しさ。
岩手県は、りんごの収穫量4万5,900トン(令和元年産)で全国第3位の生産量を誇ります。
りんごの最大の産地であるJAいわて中央、それに次ぐ生産量を誇るJA江刺が主な産地です。
また、県オリジナルの品種にも力を入れており、今回お届けする「紅いわて」は、岩手県オリジナル品種第3号です。9月中旬〜10月中旬ごろまで出回ります。
早い時期のりんごとの比較ではなく、
全てのりんごと比較しても極めて完成度が高い。
「紅いわて」は、つがる×プリシラを掛け合わせて誕生しました。
外観が濃い紅色をした綺麗なりんごです。糖度は13〜14度程度と高く、酸味が少ないため糖度以上に甘さを感じます。
「りんごジュースの味がします!」という感想もあるくらいで、その甘さと果汁量から妙に納得したものです。
そして何より驚くのは、早生の9月中旬〜10月中旬のりんごとして素晴らしいシャキシャキ感を誇ること。歯でかみしめた際に、溢れてくる果汁量と果肉の質が素晴らしいです。おいしいりんごの代表種である「ふじ」に近い肉質だと思います。
早生のりんごなので、本来は果肉が柔らかくなりやすいのですが、スマートフレッシュ処理を行うことで、収穫時点での果肉の質を長期間保つことができるのです。冷蔵庫で保存すれば、ご自宅でも一週間程度は全く問題なく、おいしい状態を保持できます。
恵まれた環境と生産者の情熱が、 美味しいりんごを育みます。
昼夜の寒暖差が大きく、果樹栽培に恵まれた環境の中。岩手県のりんごは袋をかけないで育てます。
太陽をいっぱいに浴びて実も大きくなり、とても甘いりんごに育ちます。また、樹の高さを約2.5mほどの小さいサイズのりんごの樹を使う“わい化栽培”を進めています。わい化栽培により、生産者は樹のすみずみまで手入れが行き届き、またりんご1つ1つに太陽の光がたくさん当たります。
澄んだ空気、きれいな水に恵まれ、手間暇を惜しまないまじめな県民性も相まって美味しいりんごが育つのです。
完熟収穫だからおいしい
岩手県のりんごは、樹上で完熟させてから収穫するのが基本。りんごが一番おいしい時期に収穫をしてお届けします。また、気温が高く熟度が進みやすい年は、例年と同じ時期に収穫すると柔らかくなって食味が落ちるため、着色を犠牲にしても硬い状態で収穫するように生産者に指導をします。
生産者としては色がつかないことは、りんごの卸価格も下がることを意味します。それでも最後に手に取って召し上がるお客様のことを、産地として優先するのです。