奈良県吉野郡
万福農園 三代目
中西順一さんの「完熟梨」を産地から直送
なつかしい二十世紀梨から希少品種まで
奈良県吉野郡 大阿太(おおあだ)高原は、関西では梨の産地として有名です。
標高150〜200mの盆地状で寒暖差が大きく、ミネラル分を多く含む赤土であることが果樹栽培に適した土地です。
特に梨については、糖度が高く、有機酸・香り成分などが豊富。汁気が多くて歯触り・舌触りも良いなど、品質の高さで知られています。
1玉1玉、熟度を見極めて収穫
万福農園の三代目中西順一さんは梨農家歴、約20年。試行錯誤を繰り返し農薬の使用を極力抑え自配合の有機質100%の肥料をベースにピーナッツの搾りかすなどを使うなどしています。
吉野川から水をくみ上げ畑にまき、標高の高い場所で太陽をさんさんと浴び、日中の気温は35度近く、夜は高原らしい涼しさで寒暖の差10度が味を高め、さらに収穫時期を1玉1玉見極めています。
樹上で完熟『二十世紀梨』
今では鳥取が二十世紀梨の一大産地ですが、栽培は吉野エリアの方が先だったと言われています。万福農園では樹上で完熟させるので、甘味と酸味のバランスがとても良い二十世紀梨が収穫できます。
【収穫時期】9月上旬〜下旬
希少品種『福水梨』
この福水は1999年に三重県津市の藤井崇明さんが「筑水」の実生から選抜育成したものです。見た目豊水のような赤梨で表面は少しザラザラとしています。シャリっとした食感は幸水梨のようで、果汁が溢れ強い甘さを最初に感じます。甘さのあとにさわやかな酸味を感じ、後味はスッキリです。
【収穫時期】9月下旬〜10月中旬
希少品種『甘太(かんた)梨』
『甘太(かんた)』は「王秋」と「あきづき」を交配して生まれた、2015年に品種登録された新品種です。大玉で果汁量は多く、果肉はやわらか、高糖度ながらほどよい酸味も併せ持っている、バランスがとても良い品種です。「王秋」のソフトさと優しい酸味、「あきづき」の甘さをしっかり引き継いでいます。
【収穫時期】10月上旬〜中旬