巣鴨養蜂園はちみつのお取り寄せ
常識破りの、きわめて美しい風味!
養蜂家・髙橋正利さんの
澄み切った「はちみつ」
「世界一綺麗な
はちみつ」を
つくりたい!
巣鴨養蜂園の髙橋正利さんです。髙橋さんは、東京消防庁を早期退職。水難レスキュー隊隊長から養蜂家に転身するという異色の経歴の持ち主です。
髙橋さんのつくる蜂蜜(はちみつ)は、濁りがなく透明に近い色あいです。味わいは、糖度が高いにもかかわらず、角がなく、雑味もなく、優しく澄んでいます。
「『世界一綺麗なはちみつを』をめざし、あえて手間暇のかかる隔王板(かくおうばん)を使用した、採蜜方法を取り入れています」と、髙橋さんは語ります。既存の養蜂家の常識とは異なる採蜜方法を選んだのです。詳しくは後述します。
品質の良さに徹底的に
こだわりたい。
「本物の蜂蜜の美味しさを味わっていただきたい、蜂蜜の良さを実感していただきたいという思いから、採蜜方法は徹底的にこだわっています。さらに、自然環境のいい場所を選んで採蜜し、完熟させて、加熱処理を一切行わないこと。100%国産天然であること。巣箱づくりから瓶詰めまですべて手作業ですることにこだわりました」と、髙橋さんは熱く語ります。
あかしあを採蜜する
鹿角の養蜂場です。
髙橋さんは東京・銀座で開催されたニホンミツバチの講座に参加したことから、養蜂に興味をもちました。はじめは東京の自宅のベランダで養蜂を開始。やがて、髙橋さんの出身地である岩手県に拠点を構え、養蜂場は岩手県と秋田県に十数か所にまで増やしました。今回ご紹介する「あかしあ」のほかに、ソメイヨシノ、山桜、藤、栃、菩提樹など、花の品種ごとに純粋な蜂蜜を採取するためです。写真の鹿角の養蜂園は、あかしあ林の中にあります。
糖度80度以上なのに
スッキリとしています。
髙橋さんがつくる蜂蜜は、安定的に糖度が80度を超えています。さらに、蜂蜜を食べたとき喉に引っかかることがなく、すっと流れていきます。雑味はなく、花の香りを感じます。
とくに、あかしあは、糖度81度。にもかかわらず味はスッキリとしています。ですから、紅茶に入れても、ヨーグルトにかけても、料理に使っても、上手に主役を引き立ててくれるのです。
澄んだ味わいの
秘密を探ります。
あかしあの花の
養蜂場です。
髙橋さんは、ミツバチの巣箱を置くための養蜂場を、花ごとに設けています。あかしあの養蜂場は、秋田県鹿角市などにあります。花は、5月から6月にかけて咲きます。あかしあの花の蜜でつくった蜂蜜は、くせがなく、あっさりとした丸みのある味わいです。
これが、隔王板です。
髙橋さんの採蜜法の特徴が、この隔王板(かくおうばん)です。ミツバチの巣箱の中に、網目状の隔王板を入れて、体の大きな女王蜂が巣箱全体を移動できないようにし、女王蜂による子育てのエリアと、蜜採り用のエリアを完全に分けてしまうのです。
通常は、次の写真の「枠」で、蜜を貯えることも子育ても同時に行なうため、蜜を絞る際に、卵や幼虫の体液も入ってしまいます。これが蜂蜜の雑味や、喉を刺すような刺激につながると髙橋さんは考えているのです。「スペース効率や採蜜量は落ちますが、味と品質には変えられない」。これが髙橋正利さんの養蜂です。
蜜採りの枠は、
花ごとに分けています。
季節と場所によって、ミツバチが採ってくる蜜は変わります。それにより、蜂蜜の味わいも変わります。高橋さんは、この蜜採り用の枠を使いまわしせず、花の種類によって変えています。そうすることで「混じり気のない、純粋な蜂蜜が取れます」と髙橋さんは言います。
もちろん、蜜採り用と子育て用でも、枠を分けています。
枠を回収したら、
その日にしぼります。
髙橋さんは秋田県や岩手県にある養蜂場から回収した蜜採り枠を蜜の搬送用の箱に入れて、岩手県の作業場に運びます。そして、その日のうちに蜂蜜をしぼります。
完熟させるから、
まろやかです。
一般的には、3日に1回の頻度で蜜採り枠を回収し蜂蜜をしぼります。しかし、髙橋さんはこれを10日に1回にしています。
「蜜採り枠にしっかりと蜂蜜をため、完熟させます。効率は悪くなりますが、そうすることによって糖度が高くなりますし、さらには喉にピリッとこない、まろやかな蜂蜜ができます」。髙橋さんの素晴らしいこだわりです。
遠心分離機で
蜜をしぼります。
蜜採り枠を、蜂蜜専用の遠心分離機に入れ、蜂蜜をしぼります。
髙橋さんの蜂蜜は、
非加熱です。
糖度が足りない場合は加熱をしなくてはなりません。が、髙橋さんのつくる蜂蜜はその必要がありません。すべて非加熱です。これも、澄んだ味、まろやかな味をもたらします。
髙橋さんの
「あかしあ」は、
ほぼ無色透明です。
お試し用の150mlサイズ、300mlサイズ、600mlサイズをご用意しています
蜂蜜は、驚くほど
醤油と合います。
髙橋さんから、とっておきの食べ方を教わりました。サラダを、醤油と蜂蜜のドレッシングでいただきます。レシピは簡単です。スプーンで醤油1杯、蜂蜜1杯をサラダにかけるだけです。油脂は不要です。蜂蜜と醤油の相性が抜群なのです。
近年は、健康のために蜂蜜を積極的に摂る方が増えています。が、たとえばスイーツの世界では、その風味と美味しさから、蜂蜜を使うレシピが増えています。ヨーグルト、紅茶、トースト、ピザ、チーズなどにかけて食べるのはもちろん、砂糖代わりにお料理に使うのもおすすめです。いつもの肉じゃがが、ちょっと上品になります。
文・白石さやか
撮影・八木澤芳彦
うまいもん筆頭目利き人
町田成一より
髙橋正利さんと出会ってから、改めて専門店や百貨店で様々なはちみつを買い求めて、毎朝のように楽しんできました。
髙橋さんのはちみつは、確かに本当に綺麗なものです。嫌なところがまったくありません。従来のはちみつに慣れた方には、最初はちょっと物足りなく感じるかもしれません。
それ程に、澄んだ味わいをもちます。本物です。