- 赤いスイカを圧倒する
黄色いスイカ
金色羅皇
『黄色スイカは赤色スイカに勝てない』という
一般的なイメージを打ち負かす最強のスイカが金色羅皇(こんじきらおう)。
糖度15度超を狙える、極めて強い甘みと緻密で抜群なシャリ感のある果肉の質。
西瓜界の序列を破壊する凄いスイカだ。
原産地アフリカ南部の
砂漠に生える
スイカの果肉は白
2,500万年〜3,000万年前に遡るスイカの起源。4,000年前にエジプト(中近東)に伝わり、東西に別れて世界中に広まったスイカは、世界各地で改良がなされ、様々な品種が存在する。ちなみに、赤いスイカは後世になって登場したもので、当初は白や黄色味かかった果肉だった。つまり、赤いスイカが本家本元ではなく、白や黄色が本家と言える。
しかしながら、日本では長年、黄色スイカと言えば、糖度が高くならず、果肉も柔らかく、話題性で買ってはみても、がっかりする品種が少なくなかった。 赤い西瓜vs.黄色い西瓜は 「常に赤の勝ち!」 が日本での一般的なイメージだった。
ナント種苗株式会社が
約8年かけて生み出した
金色羅皇
この品種は世界一を目指す育種担当者(ナント種苗の宇野氏)の思いが詰まっている。つまり、素晴らしい黄色いスイカを開発しようとしたのではなく、世界一のスイカを目指した結果、金色羅皇は誕生した。その為、元となる血筋は海外の色が濃く、日本スイカの血はクォーターくらいの割合でしかない。
一般的には赤色が上と評価される西瓜界で何故?黄色が選ばれたか?そのきっかけは、大量の試食をする種苗会社の社員が金色羅皇の血統を好んで食べたことにある。担当者の宇野氏はそこに大いなる可能性を確信し、8年の歳月を費やして、金色羅皇は世に出ることとなった。
一株一果の9キロ10キロ
サイズが一番うまい!
金色羅皇の栽培は難しい。草勢が旺盛すぎる品種の特性があり、生殖成長に切り替わらない。つまり、子孫を残そうとしない為、草勢をコントロールして、着果までもっていく技術が必要とる。果形も歪になり易く、秀品を作るのは特に難しい上に、裂果も多い。
一般種と同タイミングで収穫しても、糖度はそれなりに高いが、品種の本領を発揮させるには、一般品種よりも3-5日長く、圃場で仕上げる必要がある。
最高の金色羅皇は大玉で完熟したもの。日持ちはするので、冷蔵庫で保管すれば、大玉でも最後まで楽しめる。皮と白い部分で作るコールドプレスジュースも凄い!大量のシトルリンとカリウムなどが身体に入る感覚は格別だ。白い部分のぬか漬けは微かな甘さとシャリ感が良い。捨てるところがない凄いスイカ=金色羅皇。腕の良い農家の大玉を厳選してご案内する当店の金色羅皇はまさに西瓜の王だ。
(株)食文化 代表 萩原章史