カカオハンター|横浜君嶋屋のお取り寄せ
カカオハンターと
横浜君嶋屋による
美味しい提案です。
上質な、酒と
チョコレートの
マリアージュ
5つの素敵な出逢いに
酔いしれてください!
うまいもん筆頭目利き人
町田 成一より
2021年の夏、カカオハンターのチョコレートを食べ比べる機会に恵まれました。
その際の感想は、「猛烈にお酒が欲しくなる味と香り」でした。
世界の酒に精通している君嶋哲至さん宛にサンプルを届けていただいたところ、同意見。
そこで、今回の特別企画が生まれました。
「カカオハンター」のチョコレートは、コロンビアの産地や生産者ごとのカカオのテロワールを生かし、発酵と天日干しなどの丁寧な工程を経て加工されます。
どれも生き生きとして、鮮烈です。
カカオがもつ多様性と個性を楽しめるように、ミルクや砂糖などに頼らないチョコレートが多く、紅茶やコーヒーでは受け止めきれないほどのものなのです。
そこで、酒です。チョコレートにウイスキーはよく知られています。
今回は、その枠を飛び越えて、日本酒や焼酎などの可能性も追求しました。
3人からの提案です。
日本ソムリエ協会の副会長もつとめる横浜君嶋屋の君嶋哲至さん(左)と、コロンビアで独創的なチョコレート開発を続けるカカオハンターの小方真弓さん(中央)による「酒とチョコレートの素敵な出逢い」をお楽しみいただきます。
右は、元月刊dancyu編集長で、うまいもん筆頭目利き人の町田成一です。
5種のマリアージュです。
今回の酒は、左から、長期熟成芋焼酎、モルトウイスキー、天然甘口ワイン、スピリチュー、日本酒です。それぞれが特別なお酒です。
マリアージュ1
香りと酸味の調和
長期熟成芋焼酎「白砂誉」と「アルアコ72%」
白砂誉は、
土中の甕壺で18年。
「白砂誉 貯蔵18年」は、土中に埋めた甕壺で18年ねかすことで生み出される、高貴で豊かな香りと味わいをもつ、希少な芋焼酎です。
アルコール度数は38度あります。が、それをまったく感じさせない、やわらかな口当たりです。鼻に抜けるのは、甘い焼き芋やカカオを思わせる、澄んだ強い香りです。ハーブ的な要素もあります。
「白砂誉 貯蔵18年」は、晴耕雨読などの芋焼酎で知られる佐田宗二商店による、本格焼酎の新しい可能性を切り拓く長期熟成芋焼酎です。
アルアコ72%は鮮烈です。
合わせたいチョコレートは、カカオハンターの「エアルーム アルアコ72%」です。
本格焼酎に一歩も引けを取らない、鮮烈でインパクトのあるチョコレートです。レモングラスや柑橘を思わせる香りのイメージがあり、この酸味がお酒と調和させます。
白砂誉とアルアコ72%を口の中で合わせると、洋梨やハーブ、そしてフルーティさがミネラル感に変わるような重層的な味わいを楽しめます。
酒とチョコレートの本物が出逢う瞬間は感動ものです。本物同士の出逢いに、お二人とも思わず笑顔がこぼれます。
- マリアージュ2-
大人の余韻の共演
シングルモルト
「ベンリネス11年」と
「コロンビア100%」
シェリー樽由来の甘い香り。
ベンリネス11年は、スコットランドのスペイサイドに位置するベンリネス蒸留所で造られ、ジェームス・イージー社でボトリングされた、ミーティー(肉厚な)シングルモルト・スコッチウィスキーです。
もろみの一部を3回蒸留するというユニークな手法を用いています。
フィニッシュにペドロヒメネスのシェリー樽で熟成していることから、とくに秋のりんごなどを思わせる、やわらかくて長い余韻があり、それが上質なカカオを呼びます。
コロンビア100%は、
芳醇です。
合わせたいチョコレートは、「ディプティコ コロンビア100%」です。
やわらかな苦味のカカオだけで紡ぎあげた芳醇な香りと、華やかさの後に広がる心地よいコク、無糖とは思えない甘い風味が、シングルモルトに寄り添います。
上質なカカオとウイスキーがもつ、大人の甘い余韻の共演をお楽しみいただけます。
「このマリアージュは凄い!」と君嶋さん。
「コロンビア100%が、このウイスキーで見事に生きます。コロンビア100%の嫁入り先が見つかったような気分です」と、小方さん。
マリアージュ3
繊細な甘さの同調
天然甘口ワイン
「バニュルス」と
「ほおずきチョコレート」
バニュルスは繊細な甘さ。
このバニュルスは、鮮やかな果実味を残す繊細な甘さ、スパイシーさ、そして濃厚で力強いアロマが感じられます。さまざまなチョコレートを試したい酒です。
「バニュルス GCキュヴェアンドレ・マニェール 2009」は、フランスを代表する甘口ワインの産地ルーション地方で、黒ブドウのグルナッシュノワールで造られるデザートワインです。
甘酸っぱい、ほおずき。
合わせたいチョコレートは、「ほおずきチョコレート」です。
「ほおずきはコロンビアでは日常的に食べられているフルーツです。デリケートなため、女性たちの手で一粒一粒丁寧に収穫されます。
その乾燥ほおずきを、フルーティーな香りのチョコレートのシエラネバダ64%で包んだのが、ほおずきチョコレートです。噛めば広がるプチプチ食感と、チョコとほおずきの甘酸っぱい味わいが楽しいチョコレートです」と小方さん。
「甘苦いバニュルスと、甘酸っぱいほおずきチョコレートが口の中で同調して、ドライフルーツをお酒に漬け込んだスイーツを食べているかのようです」と小方さん。
マリアージュ4
新しいスイーツに昇華
ジャン=ポール・メッテの
「パン・デピス」と
「アラウカ70%」
パン・デピスは
スパイスに陶然
ジャン=ポール・メッテは、フランス・アルザス地方におけるフルーツブランデーの第一人者と言われる造り手です。
「パン・デピス」は、シナモン、カルダモン、ナツメグ、アニス、クローブなどのスパイスを漬け込み蒸留したものに、さらにスパイスなどを加え、そのエキスを抽出して造られたスピリチューです。
スパイスの複雑な香りに陶然とさせられる酒です。
アラウカ70%は、濃厚芳醇
「ディプティコ アラウカ70%」は、濃厚芳醇でフルーティーなチョコレートです。
「スパイシーなスピリッツと芳醇なチョコレートが合わさり、口の中で乳化を超えて、一つの上質なチョコレートが完成します」と小方さん。
「アルコールにアラウカの香りがさっとなじみます。まさに、チョコレートはお酒を合わせるべきだ、という組み合わせです」と君嶋さん。
口の中で、新たな素敵なスイーツが広がります。
マリアージュ5
美しい余韻のマリアージュ
熟成純米酒「奥吉川」と「アラウカ70%」
ル・モンラッシェの
樽の風味を纏う日本酒。
兵庫の日本酒蔵の名門、本田商店による「奥吉川 ル・モンラッシェ カスクフィニッシュ」です。
特A地区吉川町奥谷産の山田錦を100%使用し、あえて70%精米に留めた生酛造りの酒を冷蔵庫で5年ねかせた上で、フィニッシュに世界最高峰の白ワイン「ル・モンラッシェ」の樽に2か月ほど入れた特別なお酒です。
クリーミーな味わいに、グラン・クリュのような程よい酸の、美しく透明感のある余韻が長く続きます。凄い酒です。
余韻のマリアージュです。
合わせたいチョコレートは、「ディプティコ アラウカ70%」です。
「日本酒のもつアミノ酸とチョコレートのもつ乳酸の調和が素晴らしい」と君嶋さん。
とくに余韻に優れた酒とチョコレートだからこその、日本酒とチョコレートの新たな「余韻のマリアージュ」が体験できます。
「アラウカ70%が、日本酒の奥吉川ブルーと出逢って、素材のカカオが口の中で蘇るかのような素敵な余韻です」と小方さん。
企画・鈴木愛理、白石さやか
文・町田成一
撮影・八木澤芳彦