お祝いや御礼、節目のひと時に
文久元年(1861)創業の名店 平宗
「柿の葉寿司」
平宗が考案した柿の葉すし
古くは江戸時代から食べられていた歴史ある「柿の葉すし」を初めて商品化したのが「平宗」です。
明治時代に奈良・吉野で料理旅館を営んでいた時に、地元の家庭料理であった柿の葉ずしを、遠来のお客様にお出ししたのが始まりです。
それまで一般に食べられていた柿の葉すしは、発酵させた馴れずしでした。しかし、平宗は白御飯ではなくすし飯を使い、魚も塩分を減らし酢をあてることにより、そのままでもおいしく食べられるように味を整えました。
商品化に当たり、昔の半分くらい、ひと口で食べられるサイズにし、具材にバリエーションをつけ、新しい柿の葉すしを考案しました。平宗では色・強度・信頼性の面から国内産の柿の葉を使っています。
海からの貴重な食材で作られた吉野のご馳走
昔、山深い吉野で海の魚は、村人たちにとって貴重な食料でした。
紀州熊野灘でとれた鯖を馬の背に載せ、熊野街道を通って丸二日かけて吉野まで運んでいました。その間、防腐のためにと厚くあてられた塩が、ほどよく鯖にしみわたり、生とは違った味わいがでました。村人たちはこれを一枚一枚、大切に薄くそぎ、大和地方に豊富な柿の葉でくるむことを思いついたようです。これに重石を置き、生まれたのが柿の葉すしです。渋柿の葉にはタンニンが多く含まれ、すしの保存性を高めてくれました。
お祭りやお祝い事に、遠来の客をもてなした
「柿の葉寿司」
魚も米も貴重な吉野の里で柿の葉すしは何よりのご馳走でした。古くから、お祭りやお祝い事に、遠来の客をもてなす料理として親しまれてきた柿の葉寿司。初夏にはみずみずしい青葉、秋には鮮やかな紅葉、冬には渋い塩漬け葉と、四季それぞれの楽しみがあるのも柿の葉寿司の魅力です。節目節目を柿の葉すしでお楽しみください。
柿の葉ずしは15〜20℃前後の保管が最適です。生ものですのでお早めにお召し上がり下さいませ。すぐに召し上がられない場合は、涼しいお部屋か新聞紙やナイロン袋で密封して冷蔵庫の野菜室で保管して下さい。