夏だけじゃない!年中いつでもスイカをお届けできます
8月 | 9月 | 10月 | |
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長野 | 松本ハイランドスイカ | ||
新潟 | 八色西瓜 | ||
富山 | 入善ジャンボ西瓜 | ||
北海道 | らいでん、北の峰西瓜、でんすけ、マドンナ | ||
熊本 | 夢大地、きくちのまんま | ||
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アフリカ生まれのスイカは
江戸の街の人気ものだった
諸説ありますが、アフリカのカラハリ砂漠が原産地と言われるスイカは、約4,000年前にエジプトに伝わり、シルクロード経由で16世紀ごろに、日本に伝播したとそうです。原種のスイカは甘くなく、長い時間をかけて、甘くなるように品種改良がなされ、今のように甘いスイカが一般化したようです。
日本のスイカ食文化は江戸時代に花開き、数々の川柳にも詠まれています。
スイカの切り売りは江戸の風物詩となり、街の辻々には赤い行灯が点され、断ち切りしたスイカを商いしていました。
中には、ハロウィンのカボチャのように、スイカをくり抜き、その中に火を灯して看板にする商人もいたそうです。
一方で、スイカが赤いのは、乱を起こして自刃した由井正雪の怨霊だという噂が流れたり、戯作者の山東京伝が『五人切り西瓜のたち売り』という黄表紙を著したり、慶安年間以降、スイカは江戸っ子の間で度々話題に上がる、人気ものだったのです。
西瓜王と呼ばれた
奈良の萩原善太郎
私が訪ねた奈良県磯城郡田原本町にある萩原農場は、日本のスイカ研究のメッカと呼んでも過言ではないです。明治28年生まれの創設者の萩原善太郎が、大正5年にスイカの優良品種開発を志し、私財を投じて研究を続け、大正12年に富民号の育成に成功するまで歴史は遡ります。
昭和12年、やや小振りで果皮が脆いが、果肉のシャリ感が良い「旭大和」と、大玉で裂果し難く、輸送性に富む反面、甘さが弱い「富民号」を掛け合わせ、両品種の弱点を解消した画期的な品種である、「富研号」が誕生します。
※富研号がスイカ界初の農水省種苗名称登録品種
その頃から、善太郎は西瓜王と呼ばれるようになり、戦争中の西瓜栽培禁止期間も種を守り続け、昭和22年、富研号は復活!その後はスイカの育種に留まらず、川東村村長、田原本町町長なども歴任し、地域とスイカ栽培に多大な貢献。昭和41年、71歳でその人生を終えました。
スイカの育種研究のために、田畑などの私財を売り払ったので、当時は「貧乏したけりゃ、萩原を見習え」と地元では言われていたそうです。
品質検査では凄い数の試食を繰り返します
一列は全部同じ両親から生まれたスイカで、その中から大きさ・形・味・色・赤い部分の量などで評価し、選抜を続けていきます。スイカに丸い穴があいていますが、そこは味見の跡です。
毎年100ほどの品種を作り、その中からひとつでも選抜されれば良いくらいの確率でスイカの品種は生まれるそうです。
私も味見をさせてもらいましたが、同じ両親でもかなり味が違います。確かに、人間でも、兄弟姉妹で相当な違いがあるからな・・
正確な数字ではありませんが、全国の主要スイカ産地の5割以上、6割近くが萩原農場の種を植えているそうです。
実際、錚々たるブランドスイカの種はここ奈良から送られています。
スイカは太古の昔から
薬効が認められていた
中国明代の李時珍が著した薬草学の古典「本草綱目」に、スイカの効能が記されています。
簡単に説明すると、『おしっこの出が良くなり、二日酔いを防ぎ、血尿に効き、
口内炎などの口中の出来物を直し、喉の痛みや腫れを治し、腰痛にも良い!』です。
古代ギリシャのヒポクラテスやディオスコリデスも、スイカの効能を高く評価していました。
様々な分析研究が進み
スイカの効能が
解明されてきました
様々な機能性成分や栄養素がスイカには含まれますが、特に注目なのが、リコペンとシトルリンです。
カロテノイドの一種リコペンと言えばトマトを思い出しますが、スイカはトマトの1.5倍も多くリコペンを含んでいます。さらにスイカはトマトよりもたくさん食べられるので、含有量はトマトの1.5倍×数倍の摂取量=リコペン摂取の切り札!と言えるでしょう。
リコペンの抗酸化力はβカロテンの2倍、ビタミンEの100倍も優れています。
活性酸素や紫外線の害を取り除く働きがあるリコペンを、たっぷりスイカから摂れば、様々な効果が期待できます。
スイカ以外の食品にはほとんど含まれない、アミノ酸の一種シトルリンは、欧米では医薬品やサプリメントとして広く利用されています。
特に注目されているのは、シトルリンが体内で一酸化窒素(NO)の生成に大きな役割を果たすことです。一酸化窒素は血管を健康に保つ上で、非常に重要な役割があります。
まさに、男女を問わず、アンチエイジングの必需品的栄養素です。
シトルリン
赤い果肉よりも白い果皮部に
多く含まれる
昔の日本では、スイカの白い部分を漬物にして食べていました。それは実はとても理にかなっています。品種改良で赤い部分はどんどん増え、白い部分が減ったのは、スイカの効能という点では、皮肉な結果になっています。
シトルリンをたっぷり摂るには、白い部分は欠かせません。私の一押しは皮も全部使うコールドプレスジュースです。果皮部分は甘さが控えめなので、ジュースにすると、実に飲みやすいです。「がぶがぶ」とスイカジュースを飲めば、シトルリンが「ぐいぐい」身体に浸透する感じが嬉しいです。
暫くすれば、素晴らしい尿意を感じ、身体中の余分な水分を放流すると同時に、デトックス感に満ちあふれます。これは他のジュースでは味わえないものです。