風間浦鮟鱇│あんこう鍋と刺身、肝のお取り寄せ・通販
輝く刺身がうまい!
艶々で上質な脂に富む肝がうまい!
青森県の
風間浦の活〆鮟鱇
- 青森県 風間浦
本州最北の村 風間浦
風間浦村の96%は山林と原野
北に広がる津軽海峡と
下風呂温泉がある。
減り続ける人口と、
進む村民の高齢化。
その環境の中、海の幸の高付加価値化に
村のビジネスを率いる
駒嶺剛一(74歳)はチャレンジする!
風間浦村の目の前には津軽海峡が広がる
様々な海流が入り交じり、
豊富なプランクトンが生まれ
それを餌に甲殻類や小魚が集まり、
それを餌にカレイやヒラメが集まり
さらに、そいつを丸吞みする
アンコウが集まる
世界中で風間浦だけは、
安定的にアンコウが生きたまま水揚げされる
漁港から2〜4.5キロの漁場、
漁法、水揚げ後の手当て
漁場の特殊条件と風間浦の男たちの情熱が風間浦鮟鱇を生む
青森県のブランド魚
大間まぐろ(黒鮪)に続く、
風間浦鮟鱇(黄鮟鱇)
明治22年、下風呂村・易国間村・蛇浦村の合併で、各村の文字を集めて名付けられた風間浦村。イカ・ヒラメ・海草類・ウニが有名ではあるが、最強の地域ブランド魚は鮟鱇。
全国的にアンコウ漁は底引き網漁か刺し網漁が一般だが、風間浦では固定式刺し網漁と空縄釣り漁が主に行われる。
村の前浜が水深70mと深く、沖合4.5キロ以内のアンコウの通り道に仕掛ける網にアンコウが掛かり、仕掛けた翌日に水揚げするので、元気なアンコウが水揚げされる。2日に一度は水揚げするので、多くのアンコウは生きたまま水揚げされる。
何と言っても、風間浦は漁場が近いので、変わりやすい北の海でも、ちょっと凪になれば、漁師が船を出すので、最高の鮮度でアンコウが水揚げされる。
空縄釣りはアンコウを引っ掛ける
言い伝えでは、明治時代に北陸地方の漁師が風間浦を訪れた際、下風呂の漁場が空縄釣り漁にむいているのでは?と教えてくれた事がきっかけ。
ヒラメが釣れると思ったところ、実際にはアンコウが大漁に水揚げされた事で、針の調整など漁法を工夫し続け、他では類を見ない、アンコウの空縄釣り漁が確立された。
海底のアンコウの生息密度が高く、海底が他の場所よりも高く、かつ、平らだから手に入る、神様の恵と言っても過言ではない。
人口最盛期から64年後の今、
人口67%減の風間浦
鮟鱇ブランド化で村を持続可能に!
1960年の人口ピーク時、4,945人だった人口が、2024年1月末時点で1,615人の風間浦村は、典型的な人口減少の高齢化社会。
漁師は減り続け、水揚げ量が減り続けるのは当然のこと。そこで量ではなく質を追求し、風間浦鮟鱇のブランド化で水揚げ額の確保と、圧倒的な差別化をした鮟鱇を求める観光客を誘致するのが、風間浦の戦略。下北半島随一の湯治場の下風呂温泉も生かせる。
水揚げ額の確保で漁師の生活が安定すれば、後継者も増え、村の活力も維持できる。
風間浦鮟鱇はそうした村人の夢と希望を託された地域ブランドでもある。
http://www.kazamaura.com
2kg未満の鮟鱇は
資源管理の為に放流
大型の鮟鱇が断然うまい!
2kgと言えば、一般的な魚としては十分に大きいが、鮟鱇は大きい方が断然うまい上に、鮟鱇の移動範囲はそれほど広くないので、小さい鮟鱇をリリースするのは、持続可能な漁業という意味で理にかなっている。
鮟鱇は全長が60㎝を超えるあたりから、大きな口でタラやカレイ類を捕食するので、白身の質が断然よくなる。小さいうちは甲殻類やイワシなどを食べているので、鮟鱇の透き通ったうまさは、白身魚を餌とする大型の魚体、それも活〆で血抜きを徹底した抜群の品質の鮟鱇でしか味わえない。それくらい値打ちが違う。
駒嶺商店の鮟鱇へのこだわり
駒嶺商店の二代目、駒嶺剛一社長は風間浦を人一倍愛する男。ゆかい村鮟鱇ブランド化戦略会議会長・風間浦村商工会会長などなど、数々の地域の要職も務めている。言わば、風間浦村の産業の現場を率いる、エースで4番のような男だ。
実際、駒嶺自身で鮮魚事業・水産物加工事業・外食事業・仕出し事業・肥料事業・塩製造事業を行い、村民の雇用と村のGDPに大いに貢献している。
初代が鮮魚販売で商いを始め、タコやウニの加工業に広げ、さらには仕出し屋を始め、 『駒嶺の仕出しは下北一』
との評判を呼ぶほどになり、今日に至る。駒嶺商店の仕出しには何とアワビがつくそうで、
アワビ=豪華なおもてなし→下北一の仕出しのもてなし=駒嶺の仕出し!となった。
駒嶺社長のモットーは、青森県で獲れた鮮度の良い水産品をおいしく届けたい!
地元で獲れた活イカ、そして活アンコウと、鮮度にこだわった商品開発を展開している。
津軽海峡の魅力をもっと知って欲しい、味わって欲しいと、ついには、津軽海峡の海底に井戸を掘って、そこから汲み上げる海水で海水塩の生産を始めたほどだ。その昔、北海道の玄関的な交通の要所だった風間浦は、北海道の水産物と共通点が多い。
刺身で猛烈にうまい!
駒嶺商店の風間浦鮟鱇は
こうして生まれる!
最近の調査結果では、キアンコウ(一般には本アンコウとも呼ばれる、最高のアンコウ)が水深200mより深い場所にいる時間は、1割程度とわかってきた。
つまり、アンコウは実は深海魚ではないと考える方が自然で、生簀でアンコウを養生するのは、不自然な事ではない。水揚げされたばかりのアンコウはストレスが掛かっているので、1日以上、生簀で休ませ、活け締めにする。
先ずは頭の急所に出刃で刺し、そこから特殊な木の棒を突っ込み、脳を潰して活け締めにする。この間、僅かに5秒ほど。大きな口を開けて、こちらを威嚇するようなアンコウも一瞬にして昇天する。
先ず、腹を裂き、真っ先にアン肝の太い血管を包丁で裂き、血を抜く。さらに胃袋を裂いて、中身を出して良く洗う。この活け締め技術が最高品質のアンコウを生む。
風間浦鮟鱇の身と肝の刺身は絶品!
一般的に 『西のとらふぐ、東のあんこう』 と言われるが、駒嶺商店の風間浦鮟鱇を食べるまでは、正直、ふぐの圧勝と思っていた。
しかしながら、 『西のとらふぐ、北の風間浦鮟鱇』 であれば、良い勝負と思えるほど、駒嶺の風間浦鮟鱇はうまい。
締まった身と濃厚でピュアなアン肝は唯一無二。アン肝を混ぜたポン酢で刺身を食べれば絶品!津軽海峡の真昆布の透き通った出汁で、身をしゃぶしゃぶして、肝と一緒にポン酢で食べるのも良い!
澄んだ出汁の鮟鱇鍋もいい!先ずは肝と正肉以外を煮込んで、皮や骨や軟骨や内蔵から滋味深い成分をしみ出させ、白菜や葱を煮て、仕上げに食べる分だけの肝と正肉を鍋に入れ、軽く火を通して、半生くらいで食べるのが一番うまい。
臭みとも無縁のアン肝。プルプルの皮や内蔵や軟骨。ほくほくの正肉。鮟鱇七つ道具のどの道具も魅力があるのが素晴らしい!
締めは雑炊でもうどんでも・・・きっと、餅でもチャンポン麺でも何でもうまい。
風間浦鮟鱇の魅力が溶け込んだ鍋の残り汁は、残り汁というより、何とか飲まないで我慢した我慢汁みたいなものだ。ありがたく、一滴たりとも残すことなく味わうべきだ。
(株)食文化 代表 萩原章史